8日、2016年のスーパーGT第7戦がタイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで開幕。現地10時にスタートした公式練習でGT300クラスはVivaC 86 MCがトップタイムをマークした。
前戦の鈴鹿1000kmから1カ月以上のインターバルを挟み、シリーズ唯一の海外戦であるタイラウンドが開幕。舞台は今回が3度目のスーパーGT開催となるタイ北東部ブリーラム県にあるチャン・インターナショナル・サーキットだ。
公式練習の朝は東南アジアらしい暑さを感じる陽気となったが、前日夜に降った雨の影響で路面はところどころウエットパッチが残る状況となる。そのため、公式練習はウエット宣言のもとでスタートした。
セッション序盤は加藤寛規操るシンティアム・アップル・ロータスがトップタイムをマークする。2番手には、今回がタイ初走行となる山田真之亮のUPGARAGE BANDOH 86が続き、マザーシャシー勢がワン・ツーを形成していく。
セッション開始から23分過ぎ、GT500クラスのRAYBRIG NSX CONCEPT-GTがコースアウト。グラベルにストップしたため、セッション1回目の赤旗が掲示された。RAYBRIG NSXはグラベルから救出された後、自走でピットへ戻ったため、3分後にはセッションが再開されている。
再開後には松井孝允のVivaC 86、嵯峨宏紀の31号車TOYOTA PRIUS apr GTらも上位につけ始め、JAG勢が上位を独占する展開となる。セッション開始40分時点でFIA-GT3最上位の5番手につけたのはHitotsuyama Audi R8 LMSだった。
その後も、これまでタイ戦で全勝中のB-MAX NDDP GT-Rのほか、63号車DIRECTION 108 HURACANがタイムを更新し4番手まで浮上するも、トップ3を独占するJAF勢の牙城を崩すには至らなかった。
途中、トップタイムのロータスがインフィールドセクションでスピンする場面があったものの、そのほかは大きな混乱もなくセッションは推移。定刻の現地11時25分からGT300専有走行を迎える。
10分間の専有走行がスタートすると、VivaC 86が1分33秒109を記録してトップへ浮上。その直後には、1分32秒885までタイムを縮め、ひとり1分32秒台へ突入してみせた。
以降はトップタイムを塗り替えるマシンは現れずセッションは終了。2番手にロータスが続きマザーシャシー勢がトップ2を占めた。また、この専有走行時間帯にGT3勢が躍進。ビヨン・ビルドハイムのGAINER TANAX AMG GT3が3番手、織戸学のマネパ ランボルギーニGT3が4番手に食い込んている。
このセッションでは注目のワイルドカード参戦車両も精力的に走行。Arto MC 86は38周を走行して15番手、Vattana BMW M6 GT3は39周を走り込み16番手に続いている。
公式予選は現地15時、日本時間では17時にスタートする。