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F1メカUPDATE:2017年へ向けた先行開発か?フェラーリのTトレイ

2016年10月08日 11:51  AUTOSPORT web

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F1メカUPDATE:2017年へ向けた先行開発か?フェラーリのTトレイ
フェラーリが新しいTトレイを鈴鹿に持ち込んでフリー走行を走らせた。Tトレイとは、フロアの先端部分で、ノーズの下を通る空気をいかにキールからサイドポンツーンに流すかを決める重要なパーツである。

 新しいTトレイは両サイドの翼端板のような仕切りが前後に長くなっている(赤色矢印)。それと同時にノーズにバッドマン・カナードが吊り下げられているのも特徴的だ(水色矢印)。またロワウィッシュボーンの下に装着されているディフレクターの形状も変更されている(黄色矢印)。

 この新しい空力パーツは、前戦マレーシアGPでも走らせたが、土曜日以降は従来バーションに戻していた。その理由をフェラーリは明らかにしていないが、そのままお蔵入りとならず、鈴鹿でも金曜日に試したということは、来年用の開発パーツの一部か、あるいはマレーシアGPでは新しい空力パッケージに合わせたセットアップ変更をする時間が足りずに断念していたかのどちらかである。

 もしフェラーリが土曜日に再び従来バージョンに戻せず、2017年へ向けた先行開発パーツの可能性が高く、逆に土曜日以降も使用してくれば、ようやくセットアップの方向性が見えてきた証拠だ。

 果たしてフェラーリがどちらのTトレイ・パッケージを採用してくるか。土曜日以降に注目したい。