インディカー・シリーズに参戦するチップ・ガナッシ・レーシングは、2017年からホンダエンジンを再び使用することを発表した。
ホンダエンジンのトップチームとしてインディカーを戦ってきたチップ・ガナッシは、2014年にNASCARでも使用しているシボレーエンジンへとスイッチ。チーム・ペンスキーと並んでシボレー勢を牽引し、2015年にはスコット・ディクソンがチャンピオンを獲得していた。
2016年シーズンは、サイモン・ぺジナウがチャンピオンに輝き、2位にウィル・パワー、3位にエリオ・カストロネベスとシリーズランキングでチーム・ペンスキーが1-2-3を達成する強さを見せた。
苦戦を強いられていたホンダは、チップ・ガナッシの復帰を熱望。再びパートナーシップを結びつけることに成功した。
「ホンダとガナッシの連携は、ホンダの北アメリカプログラムの歴史の中で最も成功したひとつだ」とホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントの代表を務めるアート・セント・シアーはコメント。
「ホンダが初めてマニュファクチャラーチャンピオンに輝いた1996年にガナッシは我々のパートナーのひとつだった。その年、ガナッシのドライバーを務めたジミー・バッサーは、我々にドライバータイトルを初めてもたらしてくれた」
「ホンダとガナッシのパートナーシップは、CARTとインディカーで77勝を挙げ、チャンピオンシップを獲得している。その成功には、ダリオ・フランキッティのインディ500制覇とスコット・ディクソンによる2013年のドライバーチャンピオンも含まれている」
「我々はパートナーシップの復帰を歓迎しているし、2017年に一緒にビクトリーサークルに戻れることを楽しみにしているんだ」と語った。
チームオーナーのチップ・ガナッシは、「我々は長年にわたってホンダと良好な関係を持っていたし、トラックに戻ることを楽しみにしている。彼らとは12年過ごしており、ホームに戻った気分さ。我々の組織の成功のほとんどがホンダと勝ち得たもので、とても興奮しているよ」とコメント。
スコット・ディクソン、トニー・カナーン、チャーリー・キンボールに加え、元F1ドライバーのマックス・チルトンの4台体制で2016年シーズンに臨んだチップ・ガナッシ。ディクソン、キンボール、チルトンは再びチームに戻ることが期待されているが、カナーンの去就は不明のままだ。また、2017年は長年メインスポンサーを務めたターゲットが離れることが決まっている。