10月8~9日に、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで開催されるスーパーGT第7戦。8日の走行開始に向けて、多くのチームでは10月4~5日あたりからすでに設営や準備が続いている。10月7日のサーキットから、いくつかトピックスをお届けしよう。
■予選日に向けテンション高まるサーキット
10月7日の午後にはGTドライバーやレースクイーンも続々サーキット入り。ピットレーンはにぎわいをみせはじめた。公式車検やドライバーズブリーフィング等も行われ、少しずつ予選日に向けたテンションも高まりつつある。もちろん翌日以降のレースの話題も多いのだが、かなり話題にのぼるのは「どこ泊まってるの? ホテルきれい?」や「ゴハン何食べた?」というのが多め。開催3年目とは言え、まだまだ充実した施設と食生活を求める欲求は変わらない様子。
■GT500デビューの牧野「自分ができることをしっかりやる」
今週末のスーパーGT第7戦タイでは、GT500クラスのドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTから牧野任祐がデビューする。前戦鈴鹿ではシンティアム・アップル・ロータスをドライブし、予選Q1トップタイムをマーク。大いに注目を浴びた。
「タイに来るまでにシミュレーターで何度も練習もしてきましたし、コースもいまちょうどウォーキングしてみました。ただ、正直やってみなければ分からないですね」と金曜、牧野に週末に向けコメントを聞くとこんな返事が返ってきた。
「当然、今回GT500をドライブするのも初めてですし、今週末は自分ができることをしっかりやることができればと考えています」
ちなみに牧野は、F3マカオGPへの参戦も決まった。じつは最近になって決まったそうで本人も驚いていたようだが、「楽しみですね」と笑顔を浮かべていた。
■これで酷暑のレースも問題ナシ!?
今回から、Epson NSX CONCEPT-GTの助手席部分に新たなアイテムが登場した。ブルーのボトルは、ドライバーが走行中に飲むドリンク用のボトルだ。実はコレ、チームを長年サポートする象印製。マラソンの給水ボトル等を作っていた方が設計してくれたそうな。ドライバー2名用で1.5リッターの大容量。しかもマホービンなので、車内の熱でもドリンクは全然温まらないそうだ。
ちなみに、Epson NSX CONCEPT-GTは6月4日、サッカーJ2リーグ松本山雅FCの本拠地アルウィンでデモランして以降、マシンサイドにチームのロゴを貼っていたが、今回からエンブレムがサイドミラーに貼られることに。リザーブタンクのリストバンドも松本山雅のものが巻かれていたが、これはチームの浅見メカがアルウィンで自腹購入したものだそうな。
■視界はバッチリクリアーに
VivaC 86 MCのピットを通りかかると、マシンのエンジンルームにビニールが貼られていた。何か壊れたのか……!? と思って聞くと、「日本から送るときに、フロントウインドウのフィルムに気泡が入っていたんですが、輸送中にそれがふくらんでしまって。ここで貼り替えることになったんです」と松井孝允が教えてくれた。
なかなかフィルム貼りのシーンはサーキットでは見ることができないのでずっと観察していたが、まずは型を合わせて切り抜き、水貼りしながらヒートガンで熱を加え、曲面に合うように成形。さらにフィルムの本貼り、そしてさらに熱を加えながらピタリと貼り込むカンジ。最後は美しく貼り終えることができた。「これでバッチリです」と松井も満足気の様子だった。
■視界はバッチリクリアーに
先述のとおり、チームスタッフ全員のモチベーションに関わるのが食事。タイではお弁当を頼んだりするチームも多いが、お昼は自炊のチームも。GOODSMILE RACING & Team UKYOやGAINERがそうだ。
昼すぎ、GAINERのピット裏を通りかかると、GAINER TANAX GT-Rの富田竜一郎から「カレーライス余ってるので食べません?」とお声がけいただいたので、せっかくなのでいただくことに。チームの石田マネお手製のカレーはかなり手が込んでいて激ウマ。周囲のチームもうらやむ仕上がりだった。
ちなみに、明日のお昼はそうめん&牛丼だそう。チームの士気が上がるのは間違いナシ……!?
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