オーディオマニアは、数あるオタク趣味の中でも、特にこだわりが強いと言われている。中には、音質を極限まで高めるために、資金を投じて自宅近くに「マイ電柱」を建てる人もいる。
そうした中、高音質デジタル放送を提供している東京マルチメディア放送は10月7日、レコード派のオーディオマニアについての調査結果を発表した。およそ4人に1人が高音質のために100万円以上を使っているという。
高音質のために4人に1人が100万円以上を投資
調査は、アナログレコードを週に1日以上聴き、「音質が良い」ことに魅力を感じている16歳以上の男女100人を対象に今年8月12日~15日にネット上で実施した。
近年、アナログレコードの人気が再燃しているが、そんな「レコード」の魅力を聞くと、「音質が良い」と回答した人が44.2%いた。アナログならではの温かい音色に惹かれている人が多いようだ。ほかには、「懐かしさがある」(50.9%)といった項目が挙がっている。ターンテーブルにレコードをセットして針を当てるといったアクションもファンにとっては快感なのだろう。
音質にどれくらいのお金をかけているか、という質問には「10万円以上30万円未満」が25.6%、「100万円以上」という回答が24.5%だった。およそ4人に1人は高音質のために100万円以上のお金をかけている。
100万円以上のお金をかけるくらいのファンなら、音質に対するこだわりも強そうだ。「他人には理解されにくいと感じる『音質へのこだわり』は?」という質問に対しては、以下の回答が挙がっていた。
「朝にシャワーはしない、いい音がわからなくなるので」(31歳女性)
「リフォーム時に床や壁の素材まで音響に適したものに変えた」(53歳男性)
「耳鼻咽喉科に定期的に耳掃除にいていること」(26歳女性)
「音盤に刻まれている“サムシング・エルス”はCDでは表現できない」(51歳/男性)
「1度PCにいれたものをさらにスマートフォンへいれたものは音源がよくない」
一方で、音質にこだわるマニアも、外出時にはそうはいかないようだ。「外出時の音楽を聴く際に満足していないことは?」という質問に対しては、「オーディオ機器の音質」が58.7%、「音源の音質(ハイレゾ等)」が44.0%だった。外出時の音質については、仕方なく我慢しているようだ。
また、外出時に聴く「音源」は「音楽CDからPC・スマホ等にコピーした楽曲ファイル(MP3等)」(68.0%)だったが、「1度パソコンにいれたものをさらにスマートフォンへいれたものは音源がよくない」(31歳女性)という声もあった。
ほかにも、外出時の音楽鑑賞について、
「家庭で聴くような重低音などが味わえない」(42歳男性)
「音が全然身体に浸透してこない」(26歳女性)
などのコメントが出ていた。オーディオマニアの音質へのこだわりには終わりはなさそうだ。
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