今週末開幕するフォーミュラE第3シーズンに初参戦する世界ツーリングカー選手権王者のホセ・マリア・ロペスは、シングル―シーターへの復帰を助けるものは何もないと語っている。
2013年に世界ツーリングカー選手権(WTCC)にデビューしたロペス。67戦で28勝という圧倒的な成績を残し3連覇を達成している。
今シーズンも9月にWTCC王者獲得を果たしたロペスは、DSヴァージン・レーシングからのフォーミュラEデビュー戦への準備に集中してきたようだ。
「WTCCでの僕の旅は素晴らしいものだった。しかし、ここでは僕を助けてくれるものが何もないよ。新しいノートを持ち、再び書き始めることが必要なんだ。多くの部分でドライ文具スタイルを切り替えないといけない。学ぶことはたくさんあるけど、成長を感じているよ」とロペス。
ロペスは、ドニントンパークで行われたフォーミュラEのプレシーズンテストで、8番目のタイムを記録。チームメイトのサム・バードとは0.2秒差だった。フォーミュラEへの適合は満足しているが、香港での開幕戦には苦戦すると感じているようだ。
「ここではドライバーのレベルやクルマを何も比較することができない。グリップ、タイヤ、シャシー、ウエイト、それらを理解するのは難しく、クルマはナーバスなものになるだろうね」
「自分のロングランはとてもよかったよ。でも他のドライバーが使用しているエネルギーを知らないのでとても難しい」
「現実的にならならいとね。経験を考慮して、注意深く目標を持つ必要があるよ。コンペティティブになりたいが、初めはトップ10がいいところかな。そして2,3レース後にはトップ5が目標になるだろう」
WTCC3連覇中の王者が、フォーミュラEでどんなレースを見せてくれるのか。注目のフォーミュラE開幕戦は、10月9日に開催される。