レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2017年にダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンがF1世界タイトルを争うことになったとしても、レッドブルはふたりをうまく管理できると語った。
マレーシアGP決勝中、リカルドより新しいタイヤを履いていたフェルスタッペンは、リカルドを捕らえた際、彼にどいてもらうよう、チームに対して要求した。しかしリカルドの防御は固く、トラックポジションを維持、それが最終的に彼の勝利につながった。
ホーナーは、ふたりのドライバーを自由に戦わせるという判断をし、首位のルイス・ハミルトンがリタイアした後、ふたりが1位2位に繰り上がった後でもそれは変わらなかった。
今シーズンの進歩と、来たる空力規制の変更を考えると、レッドブルは2017年に4年ぶりのチャンピオンシップの勝機を得ると囁かれている。
2017年にチームメイト同士がタイトルを争うようになったとき、マレーシアでフェルスタッペンが行ったような要求に対処する必要が出てくるのではとの指摘を受け、ホーナーは「それは避けられないだろうね」と答えた。
「その時点ではそういう状況に対処することになる。だが私はそれを問題だとは考えていない」
「今のF1では、タイヤを労わることが重要であり、ドライバーたちがどういうレースをしていくかに関し、それが大きな要因になっている」
「後方を走っているマシンであれば、理論上は多少はプッシュすることが可能だ。けれど先頭で走っているドライバーは本当にタイヤのことを気遣って走っている」
フェルスタッペンはレース後の話し合いで、チームの戦略への対処に関して満足していたと、ホーナーは述べた。
「彼は完全にクールだ」とホーナーは言った。
「彼はすべてを捧げて、レースに勝とうと試みていた」
「ふたりのドライバーの決定的な瞬間は、ターン5から6あたりでサイド・バイ・サイドになった時だった。だがフェアなレースだったし、よかった」
「ミーティングの時、ふたりともとても喜んでいた。彼(フェルスタッペン)は不満に思ってなどいない。全く問題ない」
レッドブルはマレーシアGPでワンツー・フィニッシュを成し遂げたことで、コンストラクターズ・チャンピオンシップの2位争いで、フェラーリに対するアドバンテージを46ポイントに広げた。
それによりホーナーは、今週末の日本GPでも強力なパフォーマンスを発揮できるという期待を抱いている。
「我々は鈴鹿を楽しみにしている。マレーシアよりもさらにもう少し我々の強さが発揮されるサーキットになることを望んでいる」
「マレーシアの週末を通して、セクター2で我々の車の競争力がとても高いことが確認できたので、鈴鹿でもセクター1に大きな期待をかけている。もしかするとセクター2もかなりいいかもしれない」
「ドライバーたちは鈴鹿をとても気に入っている。強力な週末を過ごしたいね」