トップへ

F1日本GP会見ピックアップ:王者のマイブームは一周遅れでやってくる

2016年10月06日 22:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2016年F1第17戦日本GP 木曜会見 iphoneに夢中なルイス・ハミルトン
F1日本GPの木曜ドライバー会見は、良くも悪くも前列中央に座ったルイス・ハミルトンが話題の中心となりました。
 まず会場に入ってきて着席するなり、ピンクゴールドのiPhone6Sで自撮りを始めるハミルトン。とはいえ、このあたりはまだいつものことです。 

 司会者がフェルナンド・アロンソにマレーシアGPの脅威のジャンプアップを果たしたスタートについて質問すると、ハミルトンはアロンソをチラ見。

「ターン1に向けて右に行くか左に行くかラインを決めたら、あとは前で何が起きるかなんて誰にも分からない。ある程度は運も必要だ。でも僕はF1で戦ってきた16年間でかなりのポジションアップを果たしてきたから、運だけではないんだろう。プレステで何度も最後尾スタートをやって練習するのも良いかもね!」

 隣でそう語るアロンソを真剣な眼差しで見ているハミルトン……と思いきや、実は違ったのでした。
 アロンソが一通り喋り終わると、ハミルトンはiPhoneをアロンソに見せ、2人は何やら大ウケ。そのうち後列のカルロス・サインツJr.にもiPhoneを手渡してみたり、最後は机に突っ伏して爆笑をこらえるほど。

 ハミルトンが笑いをこらえながらアロンソやサインツにちょっかいを出し、そのたびにカメラマンたちのシャッター音が会見場に鳴り響く、ということが何度繰り返されたことか。


 なにをそんなにウケているのかと聞かれ、「あぁ、いや、すごく面白いんだ、僕たちドライバーのスナップ写真を撮っていただけなんだけど、すごく面白い。それだけだよ」とのこと。実は最近有名人の間で流行っている、自撮り写真・動画にウサギの耳やキラキラの目などいろんなエフェクトを加えられるアプリにハマっていたのでした。

 思いのほか笑いの沸点が低いことが判明したチャンピオン。というか、流行ったのはちょっと前だし……。

 しかし、まるで授業中の中学生のようなチャンピオンの態度に、イギリスメディアからは「王者にふさわしくない」と厳しい批判の声も上がるほど。

 マレーシアGPの後は「東京にいて自分の時間を楽しんだよ。僕は東京が大好きなんだ。世界でトップ3に入る大好きな街のひとつだ」と語り、「引退したあとは日本語を勉強して日本に住みたいなと思っているくらいなんだ」と日本への愛情を語ったものの、日本では公式の場でこうした振る舞いは許されません。そのあたりの理解度はまだまだであることが判明してしまった王者ハミルトンだったのでした。