世界ラリー選手権(WRC)に参戦するシトロエンは2017~18年シーズンのドライバーラインアップを発表した。エースドライバーのクリス・ミークに、若手ドライバー2名を加えた3台体制でシリーズに挑む。
大幅な車両規則改定が行われる17年シーズンに向け、今季のフルワークス活動を停止しているシトロエン。先日にはパリモーターショーで新型WRカーであるシトロエンC3 WRCのコンセプトモデルを公開していた。
シトロエンの布陣は、今季スポット参戦ながら2勝を挙げているミーク/ポール・ナゲルのコンビに加え、若手のクレイグ・ブリーン/スコット・マーティン組、ステファン・ルフェーブル/ギャビン・モローという若手ドライバーというラインアップ。これは才能ある若手ラリードライバーを育成していくというシトロエンのポリシーに基づいた決定だという。
そのほか、チームをサポートするアブダビ・レーシングのチェアマン、カリッド・アル-カシミもシリーズ数戦にスポット参戦する予定だ。
ドライバーとして選ばれたブリーンは「ここ数週間、契約するために動き続けてきた。先週末のWRC第10戦ツール・ド・コルス中に知らせを貰ったんだ」と語る。
「契約書を渡されてから、用紙から目を話すことができなかった。どうやって眠りについたかも覚えていないくらい衝撃を受けた」
「これまでずっと夢見てきたことが、ようやく叶ったんだ」
また、チームを指揮するイブ・マトンは「将来の活動を視野に入れると、我々にはいくつかのシナリオがあった」とドライバー決定の経緯を語る。
「クリス・ミークとの契約は昨年末に発表しており、今年すでに2勝挙げていることを考えても、エースとして起用することは自然な流れだった」
「ただし、残る2台に若手を起用するというのは簡単な決断ではなかったよ。しかし、最終的にはシトロエンの精神に従って決定を下した」
「我々はブリーンとルフェーブルの才能を信じているし、素質があると思っている。それにPSAグループの一員として長く活動している彼らをトップカテゴリーで起用することができて、嬉しく思っている」