事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けたスパイが独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
・・・・・・・・・・・・・・・
セルジオ・ペレス:チーム残留の裏にある噂
未払いのサラリーを巡りチームメイトと一致団結
■ペレス
セルジオ・ペレスの行き先をめぐる様々な噂話に、ようやく終止符が打たれた。彼が来年もフォース・インディアに留まることが正式に発表されたのだ。
ただ、そこへ至るまでには、もちろん公にはできない、いかにもこのチームらしい裏話があったようだ。
マレーシアGPの週末、土曜の午前中に、ペレスとニコ・ヒュルケンベルグは一致団結して、ロバート・ファーンリーとオットマー・サフナウアーに話し合いを要求し、チームに対して最後通牒を突きつけた。
遅配になっているサラリー(契約金の分割払い)が数日以内に支払われなければ、契約違反と見なして、2人とも今季限りでチームを去ると伝えたのである。
ペレスに近い筋によると、彼らはいずれも7カ月前からサラリーを受け取っておらず、交渉が決裂した場合に備えてペレスは1年契約でハースへ、ヒュルケンベルグはルノーへそれぞれ移籍する段取りを整えていたという。ルノーのラインナップ発表が遅れている理由のひとつは、これだったのかもしれない。
最終的には、彼らは日本GPまでにサラリーを支払うという銀行保証を示されて納得し、ペレスは新たな1年契約での残留、ヒュルケンベルグは2017年末までの現契約をまっとうすることになった。
スパイからの手紙はF1速報WEBで好評連載中。
ブラジルGP:開催危機の噂
2017年を最後に姿を消す?
ウイリアムズ:ロシア人ドライバー加入の噂
ロシアより愛(持参金)を込めて