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今季オフは激動のストーブリーグに!? DTMの2017年体制は激変か

2016年10月04日 16:31  AUTOSPORT web

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3メーカー8台ずつが参戦するDTM。来季に向けては台数縮小の噂も。
10月15~16日に、ホッケンハイムで最終戦を迎えるDTMドイツツーリングカー選手権。新たなクラス1車両規定導入に向けたニューマシンの本格的な開発期間に突入することから、来季は各メーカー6台体制、計18台のDTMとなることが予想されているが、すでにパドックでは2017年に向けたさまざまな噂が飛び交っている。

■8→6のシートを得るのは誰だ
 すでにニュルブルクリンクとハンガロリンクでは、いち早くBMWがマルティン・トムチェクとアントニオ・フェリックス・ダ・コスタがDTMから退く旨の記者会見を行ったが、現段階でアウディとメルセデスベンツAMGから、2017年に関する発表はまだない。パドックでは、関係者の間でさまざまな噂が流れている。

 2000年からDTMに参戦するアウディのベテラン、ティモ・シャイダーについては、すでに2015年からADACが運営するFIA-F4において、自身のチームであるシャイダー・モータースポーツの代表を務めており、来季は後進の指導がメインの活動になることが予想される。

 また、同じくアウディの中心的存在であるマティアス・エクストロームについては、DTMと並行してFIA世界ラリークロス選手権にシリーズ参戦し、チャンピオンに大手がかかっている。“ワールドチャンピオン”の称号を優先しDTM最終戦を初欠場することから、来季は完全にラリークロスにスイッチもあり得るか!? とも囁かれている。

 一方のメルセデスも、大ベテランのゲイリー・パフェットやポール・ディ・レスタの名が消えるのではないかと囁かれているが、2013年の参戦以降、目立った戦績を出せていないダニエル・ジュンカデラがGT3活動に移るのではないかとも言われている。

 また、パフェットも7月に行われたスパ24時間でGT3レースに初めて参戦したことから、今後GTに軸足を置き始めること考えられるだろう。

■チーム体制の変更、メーカー間移籍も!?
 さらに各メーカーが2台ずつ減ることもあり、「どのチームがDTM活動を休止するのか」という点も話題に上がっている。

 アウディでは、4台体制のアプトが2台体制へ縮小か、BMWはMTEKもしくはシュニッツァーが、2018年からのWEC世界耐久選手権参戦へ向けたGTE開発プロジェクトへ移るのではないか、メルセデスは名門ミュッケが去るのではないかとそれぞれ噂されている。今後のDTMチームの動向も要注目だ。

 DTMの2016年シーズンは、ハンガロリンクでBMWのマルコ・ウィットマンとアウディのエドアルド・モルタラのチャンピオン争いが決着するかと思われたが、14ポイントの僅差で最終戦まで持ち越されている。

 そのチャンピオン争いをしているモルタラには、メルセデスへ移籍するのではないかという少々驚きのストーブリーグ情報も。さらにアウディでは、長年アウディスポーツを率いているヴォルフガング・ウルリッヒが今季限りで勇退するのではないか? という噂も流れている。

 ホッケンハイムでは各ワークスからさまざまな発表が行われる可能性がある。タイトル争いとともに、非常に気になる最終戦となりそうだ。