シンガポールGPのレース中に起きたバルテリ・ボッタスのトラブルを受け、ウイリアムズはアメリカGPまでにシートベルトのサプライヤーを変更しようとしている。
マリーナベイ・ストリートサーキットで行われたシンガポールGPの決勝レース中、ボッタスはシートベルトが緩みピットインを余儀なくされた。
ウイリアムズのパフォーマンス責任者であるロブ・スメドレーは、この極めて異例な事故が懸念材料であることを認め、再発防止策がなされるだろうと語った。
チームは次戦日本GPの金曜フリー走行で新しくOMP社製のシートベルトを試し、これを翌戦アメリカGPから現在のサプライヤーであるウィランズ社製のシートベルトに替えて導入する可能性がある。
「バックルに欠陥がない限り、シートベルトが緩むことはめったにない。だからバックル以外の何かによって緩んだのかもしれない」と語るスメドレー。
「バルテリがうっかりシートベルトにグローブやオーバーオールを引っ掛けたのであろうと、30数周走った後に何かがシートベルトを緩めたのだ。このようなことは二度と起こってはならない」
「マシンの信頼性やパフォーマンスなどよりも、ドライバーたちの安全の方がはるかに重要だ」
「だからあれは本当に残念な状況だった。我々は行動を起こしたよ」
「再発を防ぐためにいくつかの防止策を講じる。そしてシートベルトを変更するつもりだ」
「最も手っ取り早い手段として、次のグランプリで新しいシートベルトをテストするよ。もし全てが問題なければ、アメリカGPで投入できると思う」
レース中にシートベルトに何が起こったかについて、ボッタスは「ベルトは締まっていたけど緩かったんだ。完全にではなかったけど、少し緩んでいたね」と語った。
「この問題が起きたのは今回が初めてじゃない。たしか2年前のブラジルGPでも起こったね」
「あの状態で走ったのは1周にも満たなかった。大丈夫だったよ」
「言うまでもなくクラッシュしないようにしたけど、減速しすぎたりはしなかった」
原因は分かっていないものの、少なくとも変更がなされたことについてボッタスは満足しているようだ。
「問題の原因が何だったのかはまだはっきりとは分からない。でも再び同じことが起きないように対策を講じているよ」
「向こう数レースでは、やろうとしている変更点を全て試す必要があるね」