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TOKIO 城島からA.B.C-Z 五関まで…70年~85年生まれのジャニーズ年代別の特徴は?

2016年10月04日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 年末年始に向けて、ジャニーズのイベントが目白押しだ。現在は、『We are KinKi Kids Live Tour 2016~TSUYOSHI & KOICHI~』、『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2016 DEAR.』の2ツアーが開催されており、この先は嵐、山下智久、関ジャニ∞のライブツアーや舞台『ジャニーズ・オールスターズ・アイランド』などもスタートする。“今人気のグループだけ”ではなく、ベテランからルーキーまで全員が活躍し続けていることは、ジャニーズの特徴のひとつだと思う。


 全員が第一線で活躍し続けられるのは、各々の得意分野や個性をしっかり発揮しているからに他ならない。では、各メンバーはどのような特技・個性を持っているのか、生まれ年順にメンバーを分けながら、その特徴を考えてみたいと思う。今回は、1970年~1985年代生まれのメンバーたちに焦点を当てる。


(関連:TOKIO、キンキ、V6…J-FRIENDSの“大乱闘”再び! 『Mステ』で見せたグループ超えた団結力


■1970~1975年生まれ


(1970年:TOKIO 城島茂/1971年:V6 坂本昌行/1972年:SMAP 中居正広・木村拓哉、TOKIO 山口達也、V6 長野博/1973年:SMAP 稲垣吾郎/1974年:SMAP 草なぎ剛・TOKIO 国分太一)


 この時代はマクドナルドの日本上陸やカップヌードルの発売、アイドルブームのスタートなど、今もなお受け継がれている文化が発達していった時代だ。そんな時代に生まれた彼らもまた、今も語り継がれる数々の功績を作ってきている。SMAPの中居・木村・稲垣・草なぎは、楽曲やコンサートが中心だったジャニーズの活動の場を、ドラマ・バラエティにまで広げた張本人。着実に実績を残して、道を切り拓いてきた。TOKIO 城島・山口・国分、V6 坂本・長野は、ジャニーズJr.時代に「平家派」のメンバーとして活動。現在も『ザ少年倶楽部プレミアム』などでトークやパフォーマンスを披露することもある。この時代に生まれたメンバーが現在のジャニーズ事務所を作り、今もなお事務所を牽引し続けていると言っても過言ではないだろう。


■1976~1979年生まれ


(1976年:V6 井ノ原快彦/1997年:TOKIO 松岡昌宏、SMAP 香取慎吾/1978年:TOKIO 長瀬智也/1979年:KinKi Kids 堂本光一・堂本剛、V6 森田剛・三宅健)


 1976~1979年は、ディスコやカラオケの流行、ウォークマンの発売など、音楽にまつわる流行が生まれた時代。そして、音楽が身近になり、音楽番組も増えてきた頃である。V6井ノ原も、2014年に『Music24/7 西寺郷太TAMAGO RADIO』(TBSラジオ)に出演した際、『ザ・ベストテン』(TBS系)や『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)を見て育ったと語っていた。そのためか、この世代は音楽やアートなどの芸術領域に長けているメンバーが多い。SMAP香取はアート作品を何点も発表している。TOKIO松岡はドラマー・そうる透に師事して本格的なドラムスキルを身に付けているし、長瀬は他グループに楽曲提供をするほどの音楽スキルを修得。KinKi Kids剛の独自性のある音楽活動は言わずもがなだ。KinKi Kids光一、V6森田も舞台という芸術領域で活躍を見せており、V6三宅も伝統芸能を好んで鑑賞している様子を『三宅健のラヂオ』(bayfm78)で度々語っている。この世代は、ジャニーズの芸術担当メンバーとして個性を発揮し続けていると言えよう。


■1980~1985年生まれ


(1980年:V6 岡田准一、嵐 大野智/1981年:関ジャニ∞ 横山裕・渋谷すばる、タッキー&翼 今井翼/1982年 嵐 櫻井翔・相葉雅紀、関ジャニ∞ 村上信五、タッキー&翼 滝沢秀明/1983年:嵐 二宮和也・松本潤、KAT-TUN 中丸雄一・上田竜也、関ジャニ∞ 丸山隆平/1984年:NEWS 小山慶一郎、関ジャニ∞ 安田章大・錦戸亮、生田斗真/1985年:山下智久、関ジャニ∞ 大倉忠義、Kis-My-Ft2 北山宏光、A.B.C-Z 五関晃一)


 いわゆる「ジュニア黄金期」に活躍していたメンバーで、世間的には「プレッシャー世代」と言われている世代だ。プレッシャー世代は、「下降していく社会情勢を見ており、基本的に楽に生きていけると思っていないのでポジティブ」という特徴が挙げられるが、ジャニーズメンバーたちにも当てはまっている。彼らはジュニア黄金期を支えてきたメンバーであるが、全てが順風満帆に活動してきたわけではない。関ジャニ∞は嵐やタッキー&翼と比べられつつもブレイクまでに時間がかかったし、KAT-TUN・NEWSはメンバー脱退が相次いだ。紆余曲折を経ているメンバーがとても多いのだ。しかし、そこで自暴自棄になるのではなく、その状態を打破しようと自分の可能性を模索し、個性を際立たせてきた。そしてそれが報われ、成功を手にしている「努力の世代」なのである。


 こうして見ると生まれた世代、育った時代と個性や特徴、生き方はリンクする。ジャニーズは同期を大切にする傾向があるが、似た境遇で育ってきた仲間たちと団結をして競争に勝ち残る必要があるからだろう。次回は、1986年生まれ以降のメンバーについて考えていきたいと思う。(高橋梓)