10月2日、東京都内のホテルでアストンマーチンがF1レッドブル・レーシングとパートナーシップを結び開発した“ハイパーカー”アストンマーチンAM-RB001が日本で初めてお披露目された。
このAM-RB001は、2016年3月からイノベーション・パートナーシップを結んだアストンマーチンとレッドブル・レーシングのコラボにより誕生した夢のロードカー。アストンマーチンのチーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンと、チーフ・スペシャルオペレーションズ・オフィサーのデイビッド・キング、そして数多くのF1チャンピオンカーを作り出してきた鬼才エイドリアン・ニューエイの三者によって作り上げられた。
すでにヨーロッパでは公開されていたAM-RB001だが、この日はマレク・ライヒマンも来日し、日本で初めてお披露目された。ライヒマンが「エイドリアンは空気を見ることができる」と語るニューエイの経験が反映されたAM-RB001は、フロントのウイング形状やサイドのエアロなど、「公道走行可能なクルマとしては、前例のないレベルのダウンフォースをもつ」F1ゆずりの空力をもちつつも、アストンマーチンらしいフォルムが見て取れた。
エンジンは高回転型の自然吸気V12をミッドシップマウントするが、車両重量を出力で割ったパワー・ウェイト・レシオは、わずか1.0という驚異的な数値を達成。ただ、ライヒマンはグランドツーリングカーとして「低速でも非常に扱いやすい」と自信をみせた。
このAM-RB001は、LMP1レギュレーションにも沿ったサーキット専用の仕様も開発されているという。また、プロトタイプと25台のサーキット専用仕様を含めて、合計で99~150台の生産が予定されており、2018年からデリバリーされるというが、なんとすでにオーダーが締め切られているという。
「エイドリアンやレッドブル・レーシングといった組織と緊密に協力することは、私たちにとって素晴らしい経験となった」とライヒマン。この日は同時に、アストンマーチンの新型クーペDB11も公開され、その美しいボディに詰めかけた報道陣・関係者も熱い視線を送った。