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知らなきゃ損! 25歳をすぎると肌が急激に「劣化」しはじめる理由とその対策

2016年10月03日 19:02  新刊JP

新刊JP

知らなきゃ損! 25歳をすぎると肌が急激に「劣化」しはじめる理由とその対策
最近、肌の衰えが気になる。
そう思いながらも、つい「まぁでも、この歳だし……」と諦めてはいませんか。

『「卵殻膜」美容術』(幻冬舎刊)の著者、長谷部由紀夫さんによれば、加齢とともに肌が衰えはじめるのには、明確な原因があるそう。その原因をしっかり理解して対策をとれば、肌の衰えは充分、止められるといいます。

今回は、その原因と対策について、長谷部さんに教えてもらいました。

■美肌のカギを握るIII型コラーゲンという存在

――まずは、長谷部さんと卵殻膜との出合いから教えていただけますか。

長谷部: 最初の出合いは、昭和18年、私が小学校1年生のころです。当時、戦況が悪化し始めて、空襲がかなり激しくなっていたので、私は当時住んでいた名古屋から、新潟県の糸魚川市というところへ疎開することになりました。

一応、名古屋で育った都会っ子としては、疎開先でも以前と変わらず半ズボンで生活していたのですが、これが良くなかった。ブヨに喰われ、両足に大量のおできができてしまったんです。

何を塗っても治らないし、痛みも引きません。やっと治まってカサブタになったと思ったら、すぐ出血してしまう。この繰り返しで傷は治らず本当につらかったことを記憶しています。

そんなとき、疎開先に住んでいた祖母が「これを貼ってみなさい」と言って卵殻膜をくれたんですね。さっそく貼ってみたら、何を塗っても治らなかったのに3日もしないうちにキレイさっぱり治ったんです。これが卵殻膜との最初の出合いです。

――「最初の出合い」ということは、その後さらに卵殻膜の力を強く意識するような出来事があったのでしょうか。

長谷部:ええ。25、6歳のころ、プロレスラー・力道山のインタビューをテレビで見ていたときのことです。

アナウンサーが「外国人レスラーはすぐ血だらけになってしまうのに、なぜあなたは血だらけにならないのですか」と質問したところ、力道山がこんなことを言っていました。

「外国人レスラーは切り傷になったところをすぐに縫ってしまう。だから縫った部分の皮膚がかたくなり、切れやすくなる。でも、自分は縫わずに卵の薄皮を貼る。これだと早く治るし、皮膚もかたくならないので切れにくい。だから血だらけにならずに済むんだ」と。

このやりとりを見ながら自分の少年時代の体験を思い出したとともに、「やっぱり卵殻膜はすごい!」と自分のなかで確信が生まれました。

――ちなみに、なぜ卵殻膜を貼ることで傷が治るのでしょうか。

長谷部: 卵殻膜を傷に貼ると、物の見事に治ります。そして傷痕がキレイになります。卵殻膜を直接貼ると、先ずは傷口にIII型コラーゲンの動きで止血をし、その後にI型コラーゲンで完全に修復をします。

――なるほど。皮膚の修復に有効ということは、美肌にも効くと。

長谷部:その通りです。今、「細胞レベル」という言い方をしましたが、肌を形づくる細胞のなかには、線維芽細胞といって、美肌に欠かせない?型コラーゲンを生み出してくれるものがあります。そして傷によって肌のバリア機能が壊れているところに直接働きかけます。

この線維芽細胞とIII型コラーゲンを効率的に増やす意味でも、卵殻膜は有効なんです。

――線維芽細胞と肌の関係について、もう少し詳しく教えていただけますか。

長谷部:線維芽細胞が活性化していれば、III型コラーゲンはもちろん、肌にハリや弾力を与えるエラスチン、うるおいを与えるヒアルロン酸などの新陳代謝がスムーズに行われるようになります。

なかでも、III型コラーゲンは重要です。肌だけでなく、骨、臓器など、身体のあらゆる部分を成長させてくれます。つまり、III型コラーゲンがあればあるほど、肌はどんどん成長し(=細胞が入れ替わり)、若返ってくれるのです。

しかし、III型コラーゲンを生み出してくれる線維芽細胞は、25歳をすぎるとどんどん減っていきます。だから一般的に、歳をとると皮膚にシワやタルミが現れやすくなるのです。

――ということは、線維芽細胞が増えれば増えるほど、肌はきれいになるのですか。

長谷部:いえ、そう単純な話ではありません。線維芽細胞が増えすぎてしまうと、細胞がひしめき合い、「呼吸困難」状態になってしまいます。すると、せっかく増えた細胞が死んでしまうんです。

元々、人間は約60兆個の細胞でできていますが、この範囲内で細胞を活性化してあげることが重要。細胞が元気になれば、肌も元気になる。きれいな肌というのは、元気な細胞によって作られるんです。
(後編へ続く)