2017年卒の採用内定が10月1日に解禁され、週明けの3日には多くの企業で内定式が行われた。初めて顔を合わせる会社関係者や同期予定者が多い中、ぜひとも気合いを入れて臨みたいところだが、やはり遅刻をしてしまう人が相当数出ているようだ。
3日朝から、ツイッターには遅刻を報告する投稿が多数寄せられている。
「悲報 わい、内定式に向かうのに遅刻しかけ時計忘れた模様」
「もう新幹線間に合わないし、なんなら内定式間に合わへん可能性大…悲しい なんで今日なの」
遅刻確定で人事に電話「オンオン泣き喚いてしまった」
遅刻の理由は寝坊だったり電車の遅延だったりと様々だが、「内定式の場所間違えてたw」という人も。「式に間に合うかな」と焦り気味だ。10月から交通機関のダイヤが一部変更になっていた人もおり、
「1日からバスの時刻変更とかふざけんな!!お陰で遅刻じゃわい!!(内定式)」
と、なぜか激怒する学生もいた。
学校に遅刻する場合には特に連絡の必要はないが、内定式となると話は別だ。ある学生は遅刻が確定してしまい、人事に泣きそうな声で電話。「途中参加でも構いませんので来てください」と言われ「オンオン泣き喚いてしまった」とツイートしている。
また「内定式無言(編注:「無断」か?)で遅刻したことを電話で怒られたンゴ」というつぶやきもあった。初っ端からの遅刻はやはり印象が悪いし、気が抜けていると思われてしまうのだろう。この学生は「会社にも仕事にも不安が多すぎるんだよなあ 受けた自己責任やけど」とも投稿しており、色々と憂鬱な様子だ。
学生の遅刻は「労働に対する最後の抵抗」と評価する声も
ただ、内定式に遅刻する学生は例年いるし、そうした学生も就職後は意外と普通に社会人をやっているものだ。先輩社会人の中には、自分の内定式を振り返る人もいた。
「お昼からやし余裕って思ってパチンコしてたら大当たりが止まらんくて遅刻したなー」
「懐かしいなー。東京で内定式やったから、これ幸いと朝から秋葉原観光かまして、昼からの式に遅刻寸前で駆け込んだの」
無事に就活を終了して迎える内定式は晴れがましいものであるが、一方で「過酷社会人人生のスタート」だとする声もあった。社会人2年目の営業職という女性は、こんなツイートをしている。
「電車で若いスーツきた子が増えてるな。そう言えば、うちの会社でも内定式があるわ。 ようこそ地獄のみなし労働時間制24時間勤務の会社へ!!」
そうした見方もあるためか、内定式に学生が遅刻することは「労働に対する最後の抵抗感あっていいな」と評価する声も出ていた。
もっとも、内定先が本当にブラックだったら、早々と辞めて次のキャリアを模索すればいい。今は第二新卒を募集している企業も少なくない。学生には実りある社会人生活を送ってもらいたいものだ。
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