レッドブルのドライバーであるダニエル・リカルドは、マックス・フェルスタッペンがチームメイトとなるまで「自分は限界まで攻めて走っている」と思っていた。
リカルドは、レッドブルに移籍してきた2014年に、前年まで4年連続でワールドチャンピオンを獲得してきたセバスチャン・ベッテルに大差をつけてシーズンを3位で終えた。そして、チームが不振に喘いだ昨シーズンにはドライバーとして成長したと実感している。
一昨年レッドブルに移籍してきてからほぼチームメイトを上回る成績を収めて続けてきたため、リカルドは限界まで攻めて運転していると感じていたようだ。
しかし今年5月のスペインGP直前に、クビアトの後釜としてフェルスタッペンがレッドブルに移籍してきたことにより、ドライバーとしてさらなる高みへ上りつつあると語った。
「あれは僕のキャリアにおけるステップアップだったね」
「いつも限界まで攻めていると感じていたし、ロシアGPまでいつもクビアトよりかなりうまくやっていた」
「それがドライバー交替に拍車をかけたのかもね。そしてマックスが来た。既に限界まで攻めていると思っていたけど、まだ攻められる余裕があったみたいだ。彼とはお互いに高めあっていると感じているよ」
「マックスはどのように騒ぎ立てられていたかは知っていたよ。でも彼のデータは見たことがなかったし、彼がこのチームに何をもたらすかも分からなかったんだ」
「でも彼が挑戦を恐れないことは知っていたし、バルセロナのFP1で彼が走っているのを見てから彼がマシンの限界まで攻めているというのが分かったさ」
「マックスは腕前をずっと向上させていったし、僕もそうだ」
リカルドはフェルスタッペンがチームメイトになってから、予選では12戦9勝であり、ポイントでもリカルドが168ポイント、フェルスタッペンが134ポイントで勝っている。
3勝を収めた2014年と比べると成績は低迷しているものの、彼はF1で最もエキサイティングな若手と比較されることの価値を評価している。
「(セバスチャン・)ベッテルがチームメイトだったとき、4連覇中の彼を上回れるかどうか分かっていたんだ。うまくいっていたからね」
「そして、僕の前に立ちはだかった新しい壁であるリカルドを上回れるかというと、僕にはいくつか上回れる点があるから、それらが助けになるだろう」
「もし彼がチームに移籍してきた後、僕に対して10連勝していたら僕のキャリアはものすごい速さで下降していったと思う」
「僕とマックスとの戦いが評価されているというのはよいことだ。周りが僕のドライビングのレベルを見ているから僕はとても幸せさ」
「比較されていることは嬉しいよ。注目され続けているから心地がいいね」