総務省が8月下旬、「社会生活基本調査からわかる47都道府県ランキング」を発表した。2011年の社会生活基本調査結果をもとに、「一日の生活時間の使い方」と「1年間の活動から」の2つのカテゴリに大別し、「通勤・通学時間」や「睡眠時間」など、国民の生活習慣のランキングを47都道府県別にまとめている。
通勤時間が長い都道府県ほど睡眠時間は短い傾向
「通勤・通学時間が長いランキング(1日当たりの通勤・通学時間)」では、1位が神奈川県で1時間40分、2位が埼玉県と千葉県でどちらも1時間34分、4位が東京都で1時間30分と、上位を首都圏が独占。反対に最も通勤時間が短いのが宮崎県で50分だった。
神奈川県には、小田急小田原線や東急田園都市線など走行距離が長い路線が多く、都心から離れた場所に住んでも通勤可能だ。そのため、通勤時間も長い傾向があるのだろう。
「睡眠時間たっぷりランキング(1日当たりの睡眠時間)」を見ると、1位が秋田県で8時間2分、2位が青森県で8時間1分、3位が高知県で8時間だった。反対に睡眠時間が短い都道府県は1位が神奈川県で7時間31分、2位が奈良県で7時間33分、3位が千葉県と兵庫県でどちらも7時間34分だった。通勤時間が長い都道府県ほど、睡眠時間も短い。
「ゆう活ランキング(有業者の男女の平日における平均帰宅時間)」では、帰宅時間が早い都道府県1位が徳島県で18時2分、2位が青森県で18時6分、3位が愛媛県で18時13分だった。反対に帰宅時間が遅い都道府県1位は東京都で19時45分、2位は神奈川県で19時29分だった。通勤時間が長い神奈川県や東京都では、一日の大半を職場や通勤電車の中で過ごす人が多い。?
カープの影響? スポーツ観戦が最も盛んなのは広島県
1年間の活動のランキングを見ると、「生スポーツ観戦が盛んランキング(テレビ・DVDなどを除くスポーツ観覧した人の割合)」では、1位が広島県で27.6%、2位が宮城県で24.6%だった。全国平均が18.6%であることを考えると、広島・宮城の両県の生スポーツ観戦率は高い。広島県といえば、広島カープがあることが有名。先日25年ぶりにセリーグで優勝したことは記憶に新しい。宮城県には、東北楽天ゴールデンイーグルスがある。自分たちが住んでいる都道府県にスポーツチームがあると、生観戦する率が上がるのだろう。
ほかの面白い統計としては「ボランティア熱心ランキング(ボランティア活動をした人の割合)」がある。1位が山形県で35.3%、2位が島根県で34.8%、3位が鹿児島県で34.4%だった。反対に最も過去1年に最もボランティア活動をしなかった人が多いのが、大阪府で20.6%だった。
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