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MotoGP日本GP特集:参戦メーカー紹介『アプリリア編』/完全新設計のマシンでもてぎに挑戦

2016年09月30日 22:21  AUTOSPORT web

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アプリリア・レーシングチーム・グレシーニ RS-GP
■アプリリア・レーシングチーム・グレシーニ
 イタリアのバイクメーカー、アプリリアのファクトリーチーム。ファクトリーチームだが、チームの運営母体はイタリアのチーム・グレシーニが担当している。

 アプリリアはMotoGPマシンが990ccだった2003年に並列3気筒990ccエンジンを搭載したRS3でMotoGPにフル参戦を開始したが、思うような成果が上がらず、2004年いっぱいで一時活動を休止していた。

 しかし、2012年のMotoGPマシンの1000cc化に伴い新設されたインディペンデントチーム用のCRTマシンとして、ARTというマシンを供給するというスタンスでMotoGP活動を再開。ARTはSBK(ワールドスーパーバイク)用のアプリリアRSV4をベースとしたもので、2012年、2013年にCRTクラスのチャンピオンを獲得。その後、CRT(後のオープンクラス)が終了すると、2015年よりファクトリーとしての活動を再開した。

 2015年型のマシンまではARTをベースに発展させたものだったが、2016年型は完全新設計のマシンとなり、V型4気筒エンジンをオリジナルアルミフレームに搭載したマシンはRS-GPという名称を持つ。ライダーはスペイン人のアルバロ・バウティスタとドイツ人のステファン・ブラドルのふたり。

■アルバロ・バウティスタ
1984年11月21日生まれ(31歳)、スペイン出身。2003年にCEV(スペイン選手権)125ccクラスチャンピオンを獲得。同年より世界GP125ccクラスにフル参戦開始、2006年に125ccクラスのチャンピオンを獲得する。

 その後、2009年までの3年間を250ccクラスで戦い、2008年にはランキング2位を獲得。2010年よりスズキのファクトリーライダーとしてMotoGPクラスにステップアップする。

 2012年から2014年の3年間はホンダのインディペンデントチームから参戦、2015年よりアプリリアのファクトリーライダーとして起用される。

 もてぎでは2012年に3位入賞経験がある。MotoGPクラスではポールポジション1回、3位表彰台3回の記録を持つ。

 アプリリアでのベストリザルトは今年のカタルニアGPの8位。

■ステファン・ブラドル
1989年11月29日生まれ(26歳)、ドイツ出身。元世界GPライダーのヘルムート・ブラドルを父に持つ二世ライダー。2007年にCEV(スペイン選手権)125ccクラスチャンピオンを獲得。世界GPには2005年にワイルドカードで125ccクラスに初参戦。2006年と2007年に9戦に参戦後、2008年よりフル参戦。

 2010年にはMoto2クラスにステップアップし、2年目の2011年にはMoto2クラスでチャンピオンを獲得。2012年よりMotoGPクラスにステップアップし、LCRホンダに所属しランキング8位とルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得する。

 2015年にフォワード・ヤマハに移籍するも、シーズン途中でチームを離れ、アプリリアのファクトリーライダーに起用される。

 もてぎでは2013年の5位がベストリザルト。MotoGPクラスではポールポジション1回、2位表彰台1回の記録を持つ。今年のベストリザルトはオランダGPの8位。