いまは若者がSNSで日常的に写真をアップする時代。自分の写真が勝手にあげられてギョッとすることもあるだろう。とくに外見を気にする若い女性にとって、「写真映り」は最重要課題。そのためにプチ整形する人もいるというから気合の入れ方は相当なものだ。
そんな中、アイケア製品メーカーのボシュロム・ジャパンが9月23日、興味深い調査結果を発表した。対象は20代の女性500人。「自撮り写真とSNS投稿」をテーマに、意識・実態調査を行ったところ、自分が「納得がいかない写りの写真」をSNSに投稿されてしまった経験のある人が、84%にものぼったという。(文:okei)
「イライラした・腹が立った」「悪意を感じた」という人も
ちなみに「自撮り写真の満足度が90%以上」と答える女子は21%しかおらず、自己評価が低い人が多いようだ。投稿する際は84%もの人が「写真を加工する」と答えており、写りに対するこだわりが感じられる。
納得いかない写真を投稿されたことに対しては、当然「その写真を削除してほしい気持ちになった」(36%)が一番多い。「友人・知人に悪意はない」とわかっている人でも、「悲しい気持ちになった」(19%)、「イライラした・腹が立った」(17%)と複雑な心情を明かしていた。
他にも、少数ながらも「配慮が足りないと感じた」(12%)、「悪意を感じた」(8%)という人もいるのでデリケートな問題のようだ。「自分以外の人の引き立て役になっている気分だった」(8%)と嘆く声もある。そもそも写真写り以前に、了解なしに他人の顔写真をネット上にアップするのはいかがなものだろうか。
知人とのツーショット写真を勝手にアップする人に悪意があるとは限らないが、これで思い出したのが「水曜日のダウンタウン」(TBS)で以前紹介されていた内容だ。お笑い芸人の光浦靖子が「SNSのアイコンが2ショットの場合かわいい方が本人説」をプレゼン。つまり、2人写真をツイッターなどのアイコンにしている人は、自分のほうが可愛く写っている写真を使っているという説だ。
光浦靖子は「なんだろうその自分さえ良ければ感」
プレゼンに先立ち、光浦は、モデルの池田美優が光浦とのツーショット写真をSNSにあげていたことを説明。光浦の顔は油断しきってお世辞にも写りがいいとは言えなかった。もちろん池田の写りは完璧に美しい。光浦は「なんだろうその自分さえ良ければ感」とつぶやき、まさに引き立て役にされた不愉快な気持ちをこの説で訴えていた。
ツイッターでは視聴者が「イケてる自分を見せるために、当て馬を使う」などと指摘。よくあることのようだ。冒頭の調査では、相手に注意するなど「対策をとれた人」はわずか1%。結局、「色々と思うところはあったが、言いづらくて特に対策はとっていない」(30%)という人が一番多かった。不用意にツーショット写真などをアップすると、知らないうちに恨まれているかもしれない。
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