トップへ

ポルシェ911 GT3 Cupの2017年モデル公開。日本には18年以降投入へ

2016年09月30日 15:41  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2017年モデルのポルシェ911 GT3 Cup。新しいエアロが採用され、ダウンフォースを改善した。
ポルシェAGは、世界中で開催されているワンメイクレース『ポルシェカレラカップ』用のレーシングカー、ポルシェ911 GT3 Cupの2017年モデルを公開した。

 ポルシェ911 GT3 Cupは、F1と同時開催されるポルシェ・モービル1・スーパーカップをはじめ、世界各地で開催されているポルシェカレラカップで使用されるワンメイクレースカーだ。1998年以降タイプ996、997、そして現在使用されている991モデルの総合計で3,031台が生産されており、世界で最も生産台数が多いレーシングカーとなっている。

 そんな911 GT3 Cupの最新モデルが29日に公開された。タイプ991としては二世代めとなるが、さらなる駆動力を得るべく4リッター水平対向6気筒エンジンにダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)を採用。最高出力485psを発生させることになった。

 また効率性も改善。エンジンの耐久性が向上したことでメンテナンス費用も抑えられている。ロッカーアームとセンターオイルフィードを備えたバルブドライブが初めて採用されたほか、エンジン内部におけるオイルの消泡を最適化するために、オイルセパレーターが一体化された。クランクシャフトの剛性も大幅に向上しているという。

 さらに、ドライバーの安全性も向上した。セーフティケージと、頭部と肩部の周囲を特に頑丈に成形した革新的なバケットシートを採用。また、最新のFIA基準に従うルーフのレスキューハッチはサイズが拡大されている。

 空力面でも新しいフロントエプロンとリアエンドを採用することにより、ダウンフォースを改善。アルミとスチールによる複合構造により、ボディはこれまで最高の剛性と軽さを実現した。

 17年モデルのポルシェ911 GT3 Cupは、2017年にポルシェ・モービル1・スーパーカップ、カレラカップ・ジャーマニー、カレラカップ・ノースアメリカで使用される。18年以降は、カレラカップ・ジャパンを含めた他のシリーズでもこの17年モデルが使用されることになる。