環境が変わっても、ずっと友達でいられる学生時代からの仲間は大切だが、その関係において、昔からの友達だからこそ困ってしまう状況がある。たとえば明らかに収入格差のある友人と食事した場合の会計。収入が多い側が出すべきか? それとも割り勘が正解か?
この件で悩んでいるのがタレントの千秋だ。9月26日のバラエティ「中居正広の神センス☆塩センス!! あの時どうすりゃよかったの!?」(フジテレビ系)に出演した千秋は、地元の友人と女子会をする時の支払いに頭を抱えていると語った。(文:みゆくらけん)
地元の友人には全額出してしまう中居正広
一般人である同級生たちに比べ、売れっ子芸能人の千秋は「明らかに」収入が多い。しかし、奢ることで変な上下関係ができ、それまで保たれていた友人関係のバランスが崩れるのではないかという心配もある。そんな千秋に芸能界のある先輩はこう言った。
「芸能人でみんなより稼いでいるんだから、千秋ちゃんがバーンっと出さなきゃ」
そう言われた千秋は次の食事会で奢ろうとした。しかし、友人に「そういうのやめて」と怒られたのだとか。その友人からしたら、千秋と対等な関係を続けていきたかったのだろう。
スタジオの男性陣も同様のようで、「これ難しいよなァ」(中居正広)、「昔ながらの同級生っていうのが一番難しい」(ヒロミ)と感じる問題のようだ。ただ、男性の場合は「稼いでいる側が出す」というパターンが多いのだという。
芸能界の友達が少なく、一般の地元友達と遊ぶことが多いという中居の場合、やはり収入の格差問題はあったようだ。
「お小遣いの話とかになった時に、やっぱみんな3万~4万なのよ。で、ゴルフに行こうって誘ったら『今月ダメ。先々週に行ったから無理だ』ってヤツが出てきた。飯行こうかってなっても『遠慮しとくわ、今月(お金)ないから』って」
そんな友人の言葉を聞いてからは「いいよ、俺出すから」と全額払うようになったという中居。今はごく自然に当たり前に払っているようだ。そりゃ、中居だもんな。お互いがそれに納得し、ストレスを感じないなら全然アリだ。
「一度奢り始めたら、やめ時がわからなくなる」という声も
ママ友の場合は、千秋いわく「絶対に割り勘」らしい。理由は「子どものママとしてだから」。また、割り勘派の藤田ニコルの意見は「友達といると普通の自分に戻れる。なので平等でいたい」というものだった。
一般人100人のアンケートでは、7割以上の人が「奢るのはNG」と答えた。
「『今日、私払うよ』とか言われたら、急に芸能人風吹かせてきたなと思う」
「一度奢り始めたら、やめ時がわからなくなる」
「収入には波があるため、これまで通り(割り勘で)の友達付き合いをしていけばいい」
やはり、「奢られることで平等だった親友関係が壊れてしまう」と心配する人が多いようだ。一方、「ある方が払うべき」の意見として、「お金が浮くなら神。勝手に払えばいい」という声もあった。
一般人同士でもありがちなこの問題。もともと同じ立場・環境にいた「同級生」だからこそ難しい。相手の懐具合を考え、何が正解かをケースバイケースで考えるのは、あぁ疲れる、気を使う……。しかしともあれ、それが「大人になった」ということなのかもしれない。
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