ケビン・マグヌッセンは、ルノーF1チームが2017年のラインナップ決定に時間をかける理由が理解できないと話している。
マグヌッセンは、2週間前に開催されたシンガポールGPで発表があることを期待していたが、チームは決定を先送りにしている。一方チームメイトのジョリオン・パーマーは「もし僕がルノーの人間だったら、将来に向けて最高の判断をしたいと考える」と語り、ルノーの状況に理解を示した。しかしマグヌッセンは、パーマーの意見に賛成できないと言う。
「理解できない。決定は非常に簡単なはずだ。来シーズンの自分がどうなるかが不明なのは困るので、できるだけ早く知りたいんだ」
2014年にマクラーレンに在籍していたマグヌッセンは、2015年のシートが確実だと考えていたものの、実際には足元をすくわれる結果となった。このときのことを以下のように振り返る。
「あんなことは二度と経験したくないし、もう二度と起こらないと思う。早い時期に決定があると考えている。ただ前にも言ったように、最後のテスト1週間前だとか、そんな時期まで待ちたくはない。その必要はないだろうけどね」
マグヌッセンは、現在トロロッソのドライバーであるカルロス・サインツJr.や、メルセデスのジュニアでマノーに在籍するエステバン・オコンなど、他のドライバーも候補に上がっていることを承知している。またフォース・インディアのセルジオ・ペレスの名前もあがっていたが、獲得にはいたらなかった。
ルノーには、マグヌッセンとパーマーの契約を2017年まで交渉なしで延長するというオプションもあるが、これは金曜日の午前0時に期限を迎えると見られている。いまのところ、これに関する話し合いは行われていないものの、マグヌッセンは「何も言う必要はないと思う。対話はドライビングを通して行っている。僕はコース上で、できる限り最高の仕事をしている。それこそが、ものを言うんだ」と語る。
パーマーは、ルノーはチームの持つ権限内での行動を取っていると考えているが、2016年シーズン終了前までに、今後の動きを知っておきたいと述べている。
「必要以上に決定を急がなくても良い。もちろん、来年の1月や2月になってしまってからでは遅すぎるし、ドライバーのキャリアに影響をおよぼす可能性がある。でも今はまだ9月だから、すぐに決断をする必要はない。いろいろなことを理解するのに、まだ6戦あるんだ」
「もちろん僕だって知りたい。誰かに『決まったよ』と報告したい気持ちは100%あるけれど、なぜそうできないのかも理解できる。早ければ嬉しい。年内に知りたいが、それはチーム次第だ。僕が、遅すぎると不満を口にすることはないよ」