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ペレス「来週末までに決まらなければ、F1以外のカテゴリーも考える」

2016年09月30日 11:41  AUTOSPORT web

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フォース・インディア残留は確実視されているが……
セルジオ・ペレスが、次の週末までに来季の契約が決まらなければ、F1以外のカテゴリーも含めた移籍を考えざるをえないと、「最後通告」とも受け取れる発言をした。

 この夏の間、ペレスはルノーから誘いを受けていたが、先方のチーム内の意思決定が遅れたことから破談となったようで、来年はフォース・インディア残留がほぼ確実と見られている。

 しかし、その残留も、おそらく契約に関連して何らかの問題が未解決なため、まだ正式発表には至っていない。

 こうした状況に業を煮やしたペレスは、来週末の日本GPを最終的な結論を出す期限として設定し、それが守られなければ、他のF1チームか、さもなければ別のカテゴリーへ行くことを考えると述べた。

「僕の将来についての問題は、来週が正念場になると思う。つまり、来週末までにF1に残れるのかどうか、あるいは他の落ち着き先を探さなければならないのかを知る必要がある」と、ペレスは語っている。

「来週末までに公表できればいいと思っている。交渉に予想以上に時間がかかっていることは、あらためて言うまでもないが、すべては正しい方向へ進んでいる。だからこそ、次の週末には発表できると考えているんだ」

 何が障害となっているのかとの質問に対し、彼は次のように答えた。

「僕の契約はかなり複雑なもので、スポンサーの各社も同時に契約を結ぶ必要がある。そして、すべての当事者にとって、あらゆる面で問題がないことを確かめながら進めなければならない。彼らがごく近いうちに合意してくれるといいんだけどね。そうしてくれないと、かなり面倒な状況になってくるからだ」

 ペレスは「交渉相手は1チームだけ」と認める一方で、「(他に)いくつか興味深い選択肢もある」と付け加えた。

「現時点では、あるひとつのチームとの交渉がまとまることに期待をかけている。それが来週末までに決まらなければ、どこか他のところも検討せざるをえないだろう。当然のことながら、僕は今後もF1でキャリアを積んでいきたい。けれども、いつまでも待ち続けることはできない」

 だが、彼は自分が「有利な立場」に立っていると信じており、「心配はしていない」と付け加えた。

「ありがたいことに、僕に関心を示してくれる人は少なくないから、そう思っていられるんだ。最終的に物事が計画どおりに行かなかった場合には、別の仕事を探すしかないんだけど、実際にそうなるんじゃないかと不安に怯えているわけでもない」

 ペレスは、ホームレースである10月末のメキシコGPを待って、正式発表を行うつもりなのではないかとの見方を否定した。

「それほど時間はかけれらないと思う。先延ばしをすればするほど、選択肢の数は減っていくからね。僕に関心を示している人たちも、永遠に待ってはくれない」

 一部では、2018年にフェラーリへ移籍できる可能性を残しておこうと、ペレスが1年契約を要求しているために、正式契約が遅れているのではないかとの観測も浮上している。これに関して、彼は次のように語った。

「そういう話をしている人もいる。だけど、それ以上に重要なのは、まず僕がよく知っているチームで、よく知っている人たちと一緒に、来季の新世代F1マシンのドライブに臨み、その経験を次につなげていくことだ」

「まだ2017年の所属さえ決まっていないのだから、2018年なんてずっと先の話だよ」