マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、今週末のマレーシアGPでF1決勝出走300戦目を迎えるジェンソン・バトンを祝福、バトンにとっていいグランプリになるよう、チーム全員で力を尽くしたいと述べた。
これまで出走300回を超えていたのは、ルーベンス・バリチェロ(322回)とミハエル・シューマッハー(306回)のふたりだけ。現在出走回数でバトンに続いているのはアロンソで、シンガポールまでに266回を達成、もし2018年にもF1に残れば、300戦を超える見込みだ。
「200戦、300戦というと、すごい回数だと思う。自分がそこまで到達するとき、驚きはしないけど、ずいぶん長くやっているんだと実感する」とアロンソ。
それだけ長くF1を続けられるのは優れたドライバーである証だとして、アロンソはバトンを称賛した。
「(バトンの300回出走は)素晴らしい成果だ。300戦に到達するというのは意味のあることだよ。素晴らしい才能があり、何年にもわたっていい結果を出し、チームから信頼されてきたということだ」
「いい仕事をたくさんし続け、強い士気を保ち、身体を100パーセントの状態に維持し、ベストのコンディションでレースをしているということなんだ」
「ジェンソンが成し遂げたのは、そういうことだ。おめでとうと言いたい」
「特別な週末になる。皆、それを意識している。この週末をいつも以上にエキサイティングなものにし、彼が喜べるようなものにできるチャンスがあるなら、それをつかみにいくつもりだ」
300戦出走に到達したドライバーは現時点では少ないが、今は若くしてデビューするドライバーが多いため、これからは大勢が200戦、300戦出走を達成するだろうと、アロンソは言う。
「200戦、300戦を達成するドライバーはこれまで多くなかった。以前はデビューする年齢がいまほど若くなかったからだ」とアロンソ。
「これからは大勢のドライバーが200戦、300戦に到達するだろう。20代初めか10代終わりでデビューするからね。(マックス・)フェルスタッペンは17歳だった」
当のバトンは、デビューした当時はこれほど長くF1の世界にいるとは予想していなかったと述べている。
「ルーベンスが300戦を達成した時のことを覚えている。信じられなかったよ」とバトン。
「『僕はそんなに長く走らないだろうな』と思った」
「2000年にF1にデビューした時、父から『いつごろまでレースをすると思う?』と聞かれた。『30歳手前ぐらいかな』と答えたっけ」
「でも今、36歳でまだ走っている。今週末は300回目の出走だ。F1の世界にどっぷりつかっている。いいパフォーマンスを発揮できる限りは、離れられない」
「300戦まで、とてもいいキャリアを過ごしてきた。浮き沈みはあったが、どんな世界でもそれは同じだ」
バトンは来年1年はレギュラードライバーの座からは退くものの、マクラーレン・ホンダには残留、2018年に復帰する可能性が残っている。