ウイリアムズが、今年18歳になるランス・ストロールと2017年のレースドライバー契約を結ぶ見込みであることが分かった。
カナダ出身のストロールは昨年末、ウイリアムズの若手ドライバー育成プログラムのメンバーとなり、その仕事ぶりでチームに好印象を与えた。彼は現在F3ヨーロピアン選手権でランキングトップに位置している。
フェリペ・マッサが今季末でF1から引退することを発表、後任としてセルジオ・ペレス、フェリペ・ナッセ、マーカス・エリクソンといった名前が推測に上っている。だが、ウイリアムズが強い関心を示していたジェンソン・バトンはすでにマクラーレン陣営への残留を明らかにし、ペレスはフォース・インディアに残ることになりそうだ。また、ナッセとエリクソンもザウバー残留の可能性が高まっていると考えられている。
そのなかで有力候補として浮上したのがストロールで、ウイリアムズとの契約間近であるとみられている。彼の父親ローレンス・ストロールは、トミーヒルフィガーなどファッション業界で富をなし、現在24億ドルの資産を持つといわれている人物だ。
ランス・ストロールは今年、F3でのタイトル獲得に重点に置きつつ、ウイリアムズでシミュレーターの作業に取り組み、8月には2014年型ウイリアムズF1でコースを走行した。テストの目的はF1マシンに慣れることで、来年2月までの間に再度F1マシンで走行する予定が組まれている。
ストロールは、バルテリ・ボッタスがウイリアムズとレースドライバー契約を結ぶまでにこなしたプログラムと同様のプロセスで、デビューへの準備を整えていると考えられる。
ボッタスは来季ウイリアムズに残留する見込みであり、そうであれば同チームでデビューして以来5年目のシーズンを迎えることになる。
10月29日に18歳になるストロールは、今週末イモラで開催されるヨーロピアンF3においてタイトルを確定する可能性があり、来年F1で走るためのスーパーライセンス取得の条件を満たすライセンスポイントを確実にしている。