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世界一億人のユーザー数誇る音楽配信サービス「スポティファイ」が上陸、今日から受付開始

2016年09月29日 16:12  Fashionsnap.com

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記者発表会の様子 Image by: FASHIONSNAP
音楽ストリーミングサービスの「Spotify(スポティファイ)」が、日本国内におけるサービス開始を9月29日に発表した。広告付きのフリープランと、全機能を広告なしで楽しめる有料プランの2つを提供し、日本は同サービスを提供する60カ国目となる。今日から公式サイト上でエントリーを受け付け、招待コードが届き次第利用が可能となる。

スポティファイが日本上陸の画像を拡大

 2008年にスウェーデンで立ち上げられた「Spotify」は、アクティブユーザー数1億人、プレミアムプラン(有料)のユーザー数4,000万人以上を誇り、日本上陸は数年前から噂されていた。すでに音楽ストリーミングサービスが多く存在する中、「Spotify」はユーザーの視聴履歴に基づき作成されるプレイリスト機能「Discover Weekly」(毎週月曜更新)や、ユーザーの好みに合わせて新曲を集めたプレイリストを作成する機能「Release Radar」(毎週金曜更新)といった独自の音楽発見機能やパーソナライズ機能で他社との差別化を図る。
 エントリー制でのサービス開始となった日本国内では、公式サイトにメールアドレスを登録することでエントリーが完了。招待コードが記載された案内メールが届き次第、利用可能となる。現在、エントリー順に受付を行っているが、招待枠は今後順次拡大していく予定だ。無料となる「Spotify Free」プランの特徴は、「広告入りのフリープラン」「スマートフォン上では楽曲をアーティスト別、アルバム別、プレイリスト別でシャッフル再生」「デスクトップとタブレット上ではシャッフルせずに視聴可能」などで、楽曲に連動して歌詞が画面上に表示される「歌詞機能」のモバイル機器での提供は、世界に先駆けて、カラオケ文化が根付く日本での導入となった。「Discover Weekly」や歌詞機能は無料プランでも利用可能。一方、月額980円(税込)の「Spotify Premium」では音楽をオフラインで再生できる他、より高音質で全ての機能を広告なしで楽しめる。両プランとも、PCやスマートフォン、タブレット、PlayStation(R)などで利用可能で、日本から視聴できる楽曲数は4,000万曲以上。
 東京・恵比寿で開催された記者発表会では、宇宙飛行士の毛利衛が出演したプロモーション動画に加えて、リンキン・パークやONE OK ROCK、KYGO、東京スカパラダイスオーケストラ、m-flo、メタリカ、Steve Aoki、5SOS、Zedd、Major Lazerといった豪華アーティストによる「Spotify」の日本ローンチを祝福するビデオメッセージが公開。同サービスはこれまで権利保有者への支払額として音楽業界に約5,000億円還元してきたと発表し、今後も「新たな収益源を確立」することで音楽業界の発展に尽力すると話した。日本でのサービス開始が遅れた理由について、Spotify Japanのライセンシング&レーベル リレーションズ ディレクターを務める野本昌は、「日本の音楽産業の規模は世界でも2番目。それだけ大きい産業が動くのには時間がかかり、然るべきタイミングを探していた」と説明した。
■Spotify公式サイト