ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』が映画化され、2017年初夏に公開される。
2014年に放送された『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』は、上戸彩演じる主婦の木下紗和と、斎藤工演じる既婚の高校教師・北野裕一郎の不倫関係を描いた作品。物語の最後では本当の恋愛に発展していった2人の関係が北野の妻に知られて2人は別れることになり、紗和は夫と離婚、北野は離婚しない意志を持つ妻と共に離れた場所に引っ越した。
映画版の舞台はドラマから3年後。海辺の町で1人で暮らしていた紗和が、偶然町を訪れた北野と再会し、2人が再び逢瀬を重ねていく様が描かれる。
キャストは上戸、斎藤、北野の妻・乃里子役の伊藤歩が続投。さらに新キャストとして、紗和が働くレストランのオーナー役・杉崎尚人役を演じる平山浩行が出演する。上戸は濃密なラブシーンにも挑むという。メガホンを取るのはドラマ版の演出を手掛けた西谷弘。脚本もドラマ版の井上由美子が続投する。
■上戸彩のコメント
ドラマで最後に工くん演じる北野先生を感じたのは、校内放送での北野先生の告白を学校の外で聞いて泣いているという結構衝撃的なお別れのシーンだったのですが、クランクインが、ある場所の扉を開けて入ろうとしたときに北野先生の声だけが聞こえるというシーンで。もうそれだけでドラマとリンクして泣きそうになってしまいました。その後はもうスイッチが入ってしまって、終始泣くのを我慢していました。
ドラマの頃は多くの方々が観てくださって反響が大きくて、それとともにとてもやりがいを感じていました。こうして二年経って、改めて映画化することが本当にありがたいと思っています。
台本が上がってきたときは、一視聴者として、さらに紗和の気持ちでも読んだのですが、読み終わって台本を閉じたあとにすごく胸が苦しくなって、涙が出てきちゃいました。今は感情移入しながら台詞を覚えていますが、どのシーンでも泣きそうになっています。
この「昼顔」は私の中でも新境地を開けた作品だと思いますし、映画「昼顔」ではもうひと踏ん張りして、皆さんにもう一歩新しい「上戸彩」を見ていただけるように、そしてまわりの方々に代表作として認めていただけるように頑張っていきたいなと思います。
■斎藤工のコメント
私はこの「昼顔」という作品に出会ったことで色んな変化がありました。それぐらい、私にとってはターニングポイントになった大事な作品ですし、「昼顔」で北野先生という一つのカラーをいただき、気付くと自分の中で基準の一つになっていて、そこから他の表現を模索していることがあります。
ドラマの方は色々なとらえ方ができる終わり方だったのですが、映画の台本を読んで、ラストについてはその衝撃をいまだに受け止めきれずにいます。2年前のドラマからこの期間を空けるという意味が、きちんと台本に落とし込まれていたのが素晴らしいと思いました。
ドラマを観ていない方でも楽しめる内容になっているというのがこの映画の強さでもあると思います。映画祭などで出会った海外の方からもいまだに「昼顔」のことを言われたりするんです。なのでこの「昼顔」が映画としてまた海を渡ってほしいと思います。体の芯に響くような作品なので、これを是非劇場で受け止めていただきたいなと。まだ公開は先ですが、我々日々魂を込めますので、映画「昼顔」よろしくお願いいたします。