Q&AサイトのYahoo!知恵袋に、こんな質問が寄せられていました。相談者さんは30歳の働く既婚女性。年収は400万円程度ですが、結婚後に33歳になる旦那さんの年収が2000万円を超えていることを知りました。
驚いた相談者さんは「そんなに稼いでいるなら専業主婦になりたい」と夫に言うと、こんな言葉が返ってきたそうです。
「自分だって仕事は好きじゃないけど、頑張っている。それにこの年収も、いつまで続くか分からない。だから(あなたも)働けるうちは、きちんと正社員で働いて欲しい」
「男気に欠ける性格」と評する人もいるが
これを聞いた相談者さんは、高収入なのに専業主婦になることを許してくれない旦那さんについて「ケチでしょうか?」と質問しています。
30代の平均年収が400万円台といわれる現代。年収2000万円超とはかなりの高年収です。平均を大きく上回る収入があるのに、旦那さんはなぜ専業主婦になることを許してくれないのでしょうか? 回答者からはこんな意見が寄せられています。
「ケチというより、少々、男気に欠ける性格だと思います。頼もしく男らしい性格の人は、たとえ質問者さんの旦那さんの半分の年収でも、奥さんには苦労かけたくないから、家にいて欲しい、俺が家族を守るから安心しろ、となるはずです」(rakkokai3939さん)
共働き家庭が増えている現代でも「専業主婦になりたがっている配偶者を働かせるのは、男として甲斐性がない」という考えの人がいるようです。その一方で、むしろ女性の社会参加を支持する男性の方が、相手のことをよく考えているという意見もありました。
「基本的に高収入の男性は、自立した女性を評価します。自分がそうだから、怠惰でない人、勤勉な人、常にスキルをアップデートしている人、政治経済に関心がある人、責任感がある人を評価するのですね。…女性を尊重する男性ほど、専業主婦を評価しません」(albionmeister2000さん)
「夫が稼ぎ続ける保証はない」という意見も
この回答者は、妻にも働いてほしいという夫の願いは「相手を対等の人間と認めた」表れと評価します。kailon5さんも「向上心の高い男性は、そうでない人間に対する嫌悪感みないたのものを持っていますよ」と述べ、旦那さんの考えは普通のことだと言っています。
とはいえ最も多かったのは、お金の面からの意見。万が一の「経済的リスク」を考え、共働きした方がいいというアドバイスでした。収入が得られる機会をみすみす手放す必要がないということです。
「働けるうちに働いておいた方が良いです。社会の動きが分かるし、将来年金だって違ってきます。その年収の良い夫が長生きして、ずっと稼ぎ続ける保証はないのですから」(taisibou_20さん)
「なかなか女性で年収400万円は正社員でしか稼げません。…もし旦那さんが亡くなった時、しかも2000万円稼いでも何かに補填していて財産が残らないとしたら一気に苦しい生活がまってます」(salleeteetさん)
止まらない少子化の影響で、社会保障制度に対する将来見通しは非常に暗いものになっています。配偶者扶養控除の廃止も議論されており、何もかも国頼みではなく「自分の身を守ることができる人は、自分で備えておくに越したことはない」時代になっているということでしょう。(ライター:Makiko.N)
あわせてよみたい:専業主婦の妻が、家計から自分の奨学金を返還