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オアシス初の長編ドキュメンタリー映画『オアシス:スーパーソニック』公開決定

2016年09月27日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『オアシス:スーパーソニック』(c)Jill Furmanovksy

 2009年に解散したイギリスのロック・バンド、オアシスの初の長編ドキュメンタリー『オアシス:スーパーソニック』が、12月24日より角川シネマ新宿ほかにて全国公開されることが決定した。


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 本作は、オアシスのバンド結成から、25万人を動員したネブワース公演までの軌跡を描いたドキュメンタリー。1991年、ノエル・ギャラガーが弟リアム・ギャラガーのバンドに加入してから、1994年のファースト・アルバム『オアシス』(原題:『Definitely Maybe』)、1995年のセカンド・アルバム『モーニング・グローリー』(原題:『(What's the Story) Morning Glory?』)が大ヒットを記録し、2日間で25万人を集めて当時の野外コンサートとしての動員記録を更新した1996年のネブワース公演まで、結成からわずか5年で音楽シーンの頂点に上り詰めながら、すでに取り返しのつかないひびが入り始めていたメンバーたちの姿を描き出す。


 バンドの中心メンバーだったリアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーの新たなインタビュー映像、バンドメンバーや関係者たちの証言、名曲の数々をとらえたライブ映像に加え、写真や資料などの膨大なアーカイブを、一部アニメーションを使用することで再現した。


 製作総指揮には、リアム&ノエル・ギャラガーのほか、『AMY エイミー』で第88回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したアシフ・カパディアが名を連ねる。マイケル・ウィンターボトムとともに手がけた『グアンタナモ、僕達が見た真実』が、第56回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したマット・ホワイトクロス監督がメガホンを取った。


■マット・ホワイトクロス監督 メッセージ


本作で私が意図することは、バンドの核心を掴むこと、そしてリアム&ノエル・ギャラガーの強烈な関係性を前面に押し出すことです。なぜならその切迫した衝突関係こそが、このバンドを魅力的にしている要素だからです。彼らのコンサートはいつもこれが最後かもしれないと思わせるようなものでした。その不安定さこそオアシスを作る要素であり、同時に究極的には破たんの原因となったのです。その態度、辛辣なユーモア、実直さ、そして彼らが象徴していた可能性の感覚。自分たちを信じる事だけで、彼らふたりは世界に立ち向かっていたのです。本作は彼らの音楽に関する映画です。壮大で快楽的、肯定的でメランコリック、そして時代を超越した彼らの楽曲に関する映画です。ワンダーウォール、シャンペン・スーパーノヴァ、ロックンロール・スター、ドント・ルック・バック・イン・アンガー。これらすべての忘れがたい名曲が勢ぞろいします。今こそ、世界中の人々が失ったものを思い出す時です。オアシスは永遠です。


(リアルサウンド編集部)