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女性が「30代になって諦めたもの」 1位「疲労からの早期回復」、2位「理想の男性との結婚」

2016年09月26日 11:40  キャリコネニュース

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若さは武器――それを痛感するようになった35歳筆者。「もしや週1個ペースでできてないか?」と疑わずにいられぬ顔面のシミに、二日酔いの回復の遅さよ!「婦人公論」の面白さに気づき、愛読書が「美ST」になった時には、すでにはじまっていた老化現象を認めざるを得なかった。

そんな中、ファクトリージャパングループが34~39歳女性を対象に行った意識調査の結果が9月8日に発表された。注目は「30代になって諦めたものは何か?」というもの。その結果は5位「ときめく恋愛」(28.9%)、4位「生足を見せるファッション」(33.0%)、3位「理想の企業への転職」(35.1%)、2位「理想の男性との結婚」(36.1%)となり、堂々1位に輝いたのは「疲労からの早期回復」(47.4%)。切実なカラダの問題だ。(文:みゆくらけん)

ある程度満足できる妥協ラインを決めていくのが30代なのか

「化粧で隠していたつもりなのに疲労がばれた」「徹夜の翌日は顔色が悪いと言われた」など、残った疲れを人に指摘されてショックを受ける人も多いようだが「老化現象として仕方ない」というところか。

わかるなぁ。学生時代は徹夜明けでも余裕で遊びに行けたのに、今は鏡に映る自分の顔が「帰ってはよ寝ろ」と告げている。ちょっと無理をした日の翌日なんか、エネルギーの枯渇をひしひし感じる。「30代になって疲れやすくなったか」という質問に79.4%がYESと答えているのも納得だ。

また、諦めたもの5位の「ときめく恋愛」に関しては人それぞれ(50代でも現役感ハンパない人いるよね)だが、4位の「生足見せを諦めた」もあるあるだ。30半ば以降で生足を見せてサマになる(許される)のは小麦色の美脚のみで、しかもリゾート地限定。その条件外なのに今でもミニスカで生足を見せたがる歌手aiko(40)はいろんな意味で凄いのである。

諦めたもの3位の「理想の企業への転職」は現実を知る、というところか。2位の「理想の男性との結婚」にしてもそうだが、30半ばになると理想ばかり追いかけていても現実が追いつかないということに気づいてくるようだ。少し切ない。この2つに関しては「自分には無理だと諦めた」というより「理想を追い求めることに疲れた」という意味合いも大きいだろう。

理想の企業に転職するのも理想の結婚相手を見つけてGETするのも過程に莫大なエネルギーが必要で、「その気力体力がもうしんどい」というのがあるのかもしれない。ある程度、納得・満足ができる妥協ラインを見つけて、自分の人生のサイズを調節しながら決めていく時期――。それが30代というものなのか。

「どうして売れ残るのかわからない」も禁句

また、「30代になって、周りから言われてショックだった一言」では、

「美魔女」
「後ろ姿が、おばさんだね」
「どうして売れ残るのかわからない」

などという言葉が上がっていた。特に、「美魔女」や「どうして売れ残るのかわからない」は一見褒めているように感じられるため、発した者はよかれと思って言っているのかもしれないが実は危険だ。「美魔女」という言葉の裏には「歳なのに」があり、「売れ残り」には「選ばれなかった」という意味合いがあるためだ。

他にも、すっぴんで出社した日に「風邪でもひいた?」と心配されたり、チークを入れていない時に「顔色悪いね」と言われたなど、やはり女性は見た目に関する指摘にショックを受ける傾向が大きい。「美」は、それだけ女性にとって日々のモチベーションを左右するものなのだ。特に、はじめて老化と向き合う30代女性は、鏡の中の自分に一喜一憂する毎日を過ごしている。だからこそ、「アラ、睡眠不足?」という何気ない言葉に傷ついたりするんだなァ。

ちなみに筆者が自分の加齢を最も感じる場所は美容室だ。まず、目の前に置かれる美容師チョイスの雑誌が、「CanCam」→「CLASSY.」→「VERY」という順を経て、ついには「オレンジページ」になった時、「客観」という厳しい現実を感じた。そして、この厳しい現実を受け入れられるか否かで痛い女認定が決まる、とも。「この鏡、おかしいんじゃね?」と思うほど、顔面老化をありありと映し出す鏡も容赦ないが、近所の奥さん臭プンプンの「オレンジページ」はキツかった。せめて、上品セレブ系「家庭画報」ならよかったのに。

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