MotoGP第14戦アラゴンGP、MotoGPクラスは、スペインのモーターランド・アラゴンで決勝レースを行ない、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温22度、路面温度36度のドライコンディションで争われた。好スタートを切ったのはマーベリック・ビニャーレス(スズキ)。しかし、1周目の15コーナーでマルケスがトップに浮上する。ところが2周目の7コーナーでマルケスが振られて5番手に後退する。これで再びビニャーレスがトップに立ち、8周目までレースをリードする。9周目にバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)がトップに浮上。マルケスもポジションを回復し、2番手につける。ロッシとマルケスは3番手のホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ)に約1秒半のリードを取ってトップ争いを展開。12周目の15コーナーでマルケスがトップを奪う。
マルケスは15周目にはファステストを記録して2番手のロッシとの差を広げる。レース終盤にはその差は3秒前後に広がり、マルケスがシーズン4勝目を記録した。
ロッシは終盤の19周目の3コーナーで追い上げて来たロレンソに交わされ3番手に後退。接戦のバトルを繰り広げるが、22周目にロレンソの前に出ようとしたロッシがコースオフ。その間に二人の差は一気に3秒近くに広がり、ロレンソが単独2位でゴール、ロッシは3位でチェッカーを受けた。
ビニャーレスが4位でゴール。終盤に追い上げたカル・クロッチロウ(LCRホンダ)が5位に入賞し。最終ラップにアレイシ・エスパルガロ(スズキ)を交わしたダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)が6位に入賞。アレイシが7位、8位にポル・エスパルガロ(ヤマハ・テック3)が入賞した。
9位にアルバロ・バウティスタ(アプリリア)、10位にステファン・ブラドル(アプリリア)が続き、アプリリア勢が健闘を見せた。アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)は序盤はセカンドグループにつけていたが、中盤以降後退、11位入賞となった。12位にミケーレ・ピロ(ドゥカティ)、13位にエクトル・バルベラ(アビンティアレーシング)、14位にユージン・ラバティ(アスパー・チーム)が続き、代役参戦のニッキー・ヘイデン(マークVDS)は15位入賞。
16位にヨニー・エルナンデス(アスパー・チーム)、ダニロ・ペトルッチ(プラマック)はライドスルーペナルティを受けて17位。18位にロリス・バズ(アビンティアレーシング)、スタート直後に転倒したスコット・レディング(プラマック)は再スタートして19位でゴール。ティト・ラバット(マークVDS)は転倒リタイア。フリー走行3回目の走行開始直後に転倒を喫し左足を負傷したアレックス・ロウズ(ヤマハ・テック3)は決勝を欠場した。
チャンピオンシップはマルケスがリード、ランキング2位のロッシとの差は52ポイントに広がった。今レースでヨーロッパラウンドはいったん終了。次戦の日本GPからオーストラリアGP、マレーシアGPのフライアウエイ3連戦が続いた後、再びヨーロッパに戻って、最終戦バレンシアGPとなる。