写真 25日、スポーツランドSUGOで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝レース。戦いを終えて、決勝トップ3ドライバーがレースを振り返った。
●関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL):決勝1位
スタートに関しては不安要素もあったんですが、いろいろな人の助けがあり、自信を持ってスタートすることができました。一瞬、中嶋一貴選手に迫られたんですが、抜かれることなく1コーナーをクリアしました。
そこからはクルマのバランスも良くて、ペースも速く、予定通りに進んでいたのですが、セーフティカーが目の前で入るという最悪の事態が起きてしまった。
「もう終わった」と思いましたけど、諦めずに死ぬ気でプッシュして毎周マージンを築いていったので、ピットアウト後もトップでコースインできました。ただ、セーフティカー導入のタイミングに関しては納得いかないですね。
●中嶋大祐(NAKAJIMA RACING):決勝2位
ここ数年間うまくいかないレースが続いていましたが、今年はテストでも良い結果を得て、ここまでチームと協力し懸命に頑張っていました。
しかし、レース展開に恵まれない部分もあり、クルマのポテンシャルは高いのにポイントを取れない苦しい状態が続いていました。今回は力を出し切り、予選もQ3で戦えました。まだトップとの差はありますが、予選も良い順位で終え、チームの頑張りが結果に表れたことは嬉しく思っています。
決勝のペースも今までのレースに比べて速く、トップグループで戦えるようになっていました。今日は実力で表彰台を獲得できたと思うので、チーム全体としては喜ぶべき結果です。
セーフティカーが導入されたことで自分にとって恵まれた展開になって、勝つために懸命にプッシュしましたけど(関口雄飛選手には)まったく歯が立たなかった。勝たなければならないレースで勝てなかったことは、ドライバーとしてとても悔しいです。
●野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING):決勝3位
ようやく、レース中に大きなもトラブルなく最後まで走りきり表彰台を獲得できたことは喜ぶべき結果だと思います。ただ、予選ではトップとほんのわずかなタイム差だったのに、決勝になると毎周1秒ぐらい違うようなペースで関口(雄飛)選手が走っていたので、ドライバーとして悔しさを感じています。
今年のチームメイト(ストフェル・バンドーン)はとても速くて、切磋琢磨しながら彼の良いところを盗み、僕自身、予選で良いパフォーマンスを見せられていると思っていますけど、まだまだ速い人はたくさん居ます。
チームメイトだけじゃなく、ほかのドライバーからも良いところを盗んで、もっと速く、強いドライバーになりたいと思ったレースでした。