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ジャン・プルーヴェの大規模展が日本で10年ぶり開催、ZOZO前澤代表のコレクションを公開

2016年09月25日 16:32  Fashionsnap.com

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ジャン・プルーヴェ / F 8x8 BCC 組立住宅 / 1941/ 木、スチール、アルミニウム、ガラス wood, steel, aluminium and glass / 800 x 800 cm Image by: (C) alerie Patrick
「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」などを運営するスタートトゥデイの前澤友作代表が会長を務める現代芸術振興財団が、20世紀を代表するデザイナーで建築家のジャン・プルーヴェ(Jean Prouve)にフォーカスを当てた展覧会「the CONSTRUCTOR ジャン・プルーヴェ:組立と解体のデザイン」をフランス大使公邸で開催する。日程は10月22日と23日の2日間。プルーヴェの大規模な展覧会は日本で約10年ぶりの開催となり、前澤代表が所有するコレクションを中心に約60点の家具や日本初公開となる組立住宅「F 8x8 BCCハウス」を700名限定で公開する。展覧は事前予約制で、オンラインチケット・サービス「Peatix」で申し込みを受け付ける。

ジャン・プルーヴェ展が開催の画像を拡大

 ジャン・プルーヴェは1901年生まれ、フランス北部のナンシー出身。アール・ヌーヴォーの一派であるナンシー派を率いたヴィクトール・プルーヴェを父に持つ。金工職人の元での修行を経て、30歳で自身の工房を設立。家具デザインから建築デザインまで幅広く活躍し、ル・コルビュジエら同時代を生きた芸術家たちの賞賛を集めたほか、ノーマン・フォスターやレンゾ・ピアノら戦後の芸術家にも影響を与えた。
 「the CONSTRUCTOR ジャン・プルーヴェ:組立と解体のデザイン」には、フレンチ・デザインの世界的ギャラリストであるパトリック・セガンが協力。2004年に開催された巡回展以来の大規模展で、国内では過去最大級となる。家具と建築の2つの側面で構成し、代表作「スタンダード・チェア」や「シテ」シリーズを始めとしたアイコニックなチェアやテーブルなどを展示するほか、プルーヴェ建築で使われた部材を縮小モデルや資料写真とともに紹介する。代表作のひとつであるテーブル「トラペーゼ」は、彫刻家アレクサンダー・カルダー本人からプルーヴェに贈られたとされるモビールとともに配置される。
 フランス大使公邸の庭では、ジャン・プルーヴェと親交の深かった建築家ピエール・ジャンヌレとの共同作品で、世界に2点しか現存しない組立住宅「F 8x8 BCCハウス」を日本で初公開。内部デザインは建築家でデザイナーのシャルロット・ペリアンが手がけ、本作のためにデザインされたプルーヴェ、ジャンヌレ、ペリアンの家具が並ぶ貴重な機会となる。来場者は実際に室内に入って鑑賞することが可能。
■the CONSTRUCTOR ジャン・プルーヴェ:組立と解体のデザイン会期:  2016年10月22日(土)・23日(日)開館:  10:00~17:00(最終入場16:30)会場:  フランス大使公邸(東京都港区南麻布4-11-44)入場料:  無料【完全予約制・2日間700名限定】主催:  公益財団法人現代芸術振興財団会場構成:Galerie Patrick Seguin会場設営:HIGURE 17-15 cas
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