パソコンやスマホといった便利な最新機器を拒み続ける人のことを、ときとして「アナログ人間」と呼ぶ。アナログの何が悪いんだ! という気もすけけど、一方で職場の環境が時代の流れに取り残されてしまうような、いわゆるアナログ職場ともなると、働いている人にとっては困ったものだ。
先日、「ガールズちゃんねる」で「アナログな会社に勤めている方」と題されたスレッドが立った。投稿者は本文に、「アナログな会社に勤めている方、どんなところがアナログですか?」と質問。投稿者の会社では「勤怠管理が紙のガシャンって押すタイムカードでアナログだなって感じます」と書いている。(文:松本ミゾレ)
「トイレが男女一緒」「エクセルなんかありません。全て電卓!」
何でもこの投稿者、以前は指紋認証による勤怠管理を行う会社に勤めていたそうで、それだけにギャップに驚いてしまったようだ。
紙のタイムカードなんて今でも珍しくないように感じるんだけど、もしかしてこの考えそのものが既に古いのだろうか? しかし、こういう職場は意外と多いようだ。
「うちもそのタイムカード(笑) 総合病院なのに紙カルテ。カルテ処理大変です 」
「うちもガシャンタイプ。しかもインクがメーカー取り寄せレベルの古ーいやつ。一応IT企業です」
2016年現在でも、紙のタイムカードはまだまだ健在のようだ。そうそう、あのタイムカードは半月したら裏面に打刻するんだけど、間違えると時刻が二重になったりして、見難くなるし、不便だったな~・
他にもアナログな職場環境って、どういうものがあるんだろう。寄せられた投稿を、いくつかご紹介したい。
「パソコンがなく、書類すべて手書き」「トイレが男女一緒。工場です」
「社内報がガリ版刷り」「EXCELなんかありません。全て電卓!」
「給料が銀行振り込みではなく現金手渡し」
と、こんな具合に「あれ? 今まだ昭和なのかな?」と思うような状況が山のように出てきた。
特にパソコンがない、あっても使える人がいないというような意見が目に付いたんだけど、今のご時世、パソコンが使えないとなると色々と効率も悪いのではないかと思える。電卓と手書きで書類を作るのも大変だ。
アナログ環境が蔓延る原因は偏屈な中高年にあり!?
そういえば、以前資料整理の雑用係としてアルバイトをしたことのある職場のことを思い出した。そこでは、話の分からない偏屈な爺さん(役職不明。なぜかずっといる)と、嫌味なお局さん、それから気の小さそうな社員さんが数人働いていたんだけど、そこにもパソコンはなかった。
嫌味なお局さんは事務を担当していたんだけど、手にしていたのは電卓。しかもタイピングが滅茶苦茶遅いし、よくミスっていた。自分がミスしたのに、「これだから機械は!」とかいいながらACを連打していた姿が印象に残っている。
他の社員たちは、正直パソコンを使って作業したかっただろうけど、上がこの有様なのでそれも言い出せない様子だった。これは偏見かもしれないけど、こういう新しい知識を得ることができない年寄りが幅を利かせる状況こそ、未だにアナログな環境がはびこる原因の一つではないだろうか。
新しいツールを導入して、自分よりも若い世代に使いこなされるというのは我慢ならないというだけの理由で、職場の作業効率アップを阻止している者も、結構いる気がする。
自分は使えないくせに、社員に「パソコンを使って仕事で楽をするな!」とか言っちゃう零細企業社長のおっさん、残念ながら親戚にいるし……。困ったものである。
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