全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦SUGO。今週末は金曜日の走り始めからITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台が好調で、関口雄飛が今季2回目のポールポジションを獲得。一方、僚友のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは6番手に終わってしまったが、マシンの仕上がり具合には自信をみせていた。
前回の岡山では苦戦しているようにも見えたが、今回は金曜日の専有走行から好調。ここまでフリー走行と予選Q1~Q3の、ほぼすべてのセッションで、ふたりのどちらかがトップタイムを記録している状況だ。
それでもポールポジションの関口に対してオリベイラは6番手と、少し遅れをとったように見えるが、マシンのフィーリングに関しては問題はなく、唯一の違いは“完璧なラップを刻めたか否か”だったという。
「単純にドライビングでミスをするとかしないとかという話ではなく、アタックをするタイミングや前後のマシンとのギャップ、タイヤのウォームアップだったり、いろいろな要素を含んでの総合的な意味で“完璧か否か”で今回の差は決まったよ」
「みんなも知っている通り、スーパーフォーミュラは本当に僅差の戦いをしているから、そういった要素がひとつでも100パーセントの状態にならなければ、完璧なラップは刻めない」
「その点で僕は今朝のフリー走行では完璧で、関口がそうではなかった。逆にQ3では関口がうまくいって、僕がうまくいかなかった。2つくらい小さなミスがあったと思う。多分それがなかったら0.3秒は速かっただろう。些細なことだけど、それだけの違いだったんだよ」
実際に関口とオリベイラの予選Q3でのタイム差は0.231秒。彼が言う通り完璧なラップを刻めていればポールポジション争いができた計算にはなるが、ほんのわずか完璧ではない箇所があっただけで、6番手まで後退してしまう。改めて今年のスーパーフォーミュラのレベルの高さ、シビアさを思い知らされた1日だった。
ただ、今回はマシンに関してはかなりの自信を持っており、明日も優勝争いに絡んでくる可能性は十分にありそうだ。
「今回はマシンもパーフェクトな状態で、金曜日から速いことはわかっていたから、特にセッティングを変更する必要もない。オーバーテイクが難しいサーキットだから、決勝がスタートしたら、その順位のままでレースが進んでいくかもしれない。戦略もみんな同じになりそうだけど、全力を尽くすよ」