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全日本F3第15戦:山下健太がポール・トゥ・ウィン。逆転タイトル獲得へ大きく前進

2016年09月24日 19:31  AUTOSPORT web

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全日本F3選手権第15戦 表彰式
全日本F3選手権は24日、スポーツランドSUGOで第15戦の決勝レースが行われ、山下健太(ZENT TOM'S F312)がポール・トゥ・ウィンを飾った。

 スタートで山下がダッシュを決め、2番手に千代勝正(B-MAX NDDP F3)、3番手にはヤン・マーデーンボロー(B-MAX NDDP F3)が続く。山下はオープニングラップからハイペースで走行し、千代に対して2秒近いリードを築くことに成功する。

 山下とタイトルを争うマーデンボローは千代にプレッシャーをかけ前をうかがうが、オーバーテイク可能な距離まで接近することは叶わず、約1秒後方で我慢の走りを強いられることとなった。

 その後、レースは落ち着いた展開をみせていたものの、2番手を走る千代が16周目の最終コーナーでマシンのフロントウイングとリヤウイングが大きく壊れるほどの大クラッシュ。セーフティカーが導入されることとなった。

 これにより、山下は後続に対して築いていた6秒以上のリードを失ってしまい、千代のクラッシュにより2番手に浮上したマーデンボローにとっては、タイトル争いでのリードを広げる好機が訪れる。

 レースは20周目に再開。リスタート後の激しい攻防戦が期待されたが、山下はここでも抜群の加速でマーデンボローを置き去りにする。後方ではスタートで順位を落としていた坪井翔(ZENT TOM'S F312)が大津弘樹(HFDP RACING F312)をパス。

 坪井はその後、石川京侍(TODA FIGHTEX)、牧野任祐(TODA FIGHTEX)のふたりもオーバーテイクし、3位表彰台を射止めた。

 山下は最後までトップの座を譲ることなく、今シーズン5度目のトップチェッカー。この勝利により、ランキングトップのマーデンボローとのポイント差を2ポイントに縮めた。

 日曜朝に行われる第16戦でも、山下はポールポジションからのスタート。マーデンボローは3番グリッドからのスタートとなるため、チャンピオン争いで逆転劇が起こる可能性も高まってきた。

 F3-Nは第15戦、第16戦の予選でポールポジションを獲得した片山義章(Petit LM Racing)が、ポールポジションポイントを得て、決勝レース前にF3-Nのチャンピオンを確定。決勝レースでも逃げ切りで今季9勝目を飾り、自身の王座獲得を勝利で祝った。

 全日本F3選手権第16戦は25日8時30分よりスタート。シリーズ最終戦の第17戦は13時30分からスタートする。