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Honda MotoGP第14戦アラゴンGP Moto2クラス初日レポート

2016年09月24日 16:41  AUTOSPORT web

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中上貴晶
2016.09.23 ロードレース世界選手権 第14戦 アラゴンGP フリー走行

[Moto2] 中上が初日のトップタイムをマーク。ロースが2番手につける

2016年9月23日(金)・フリー走行
会場:モーターランド・アラゴン
天候:曇り、ときどき晴れ
気温:26℃
コースコンディション:ドライ

Moto2 レポート
Moto2クラスは、シーズン中盤戦に入って調子を上げている中上貴晶(IDEMITSU HONDA TEAM ASIA)が、トップタイムで初日を終えました。初日トップタイムをマークするのは今季5度目となります。1回目のセッションは、前戦サンマリノGPと同じセットでスタートして、新しいリアサスペンションなどを試しました。しかし、思うようにバランスが取れないことからサンマリノGPの状態に戻してコースインし、2回目のセッションではトップに浮上しました。この日は、タイヤテストに集中しました。明日の予選では今季2度目のポールポジションを目指し、日曜日の決勝では、今季5度目の表彰台と今季2勝目に挑みます。

1回目のセッションでトップタイムをマークしたサム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)が2番手でした。過去2戦、イギリスGPではトップグループに加わるも接触して転倒し、再スタートするもノーポイント、続くサンマリノGPでは、転倒リタイアに終わりました。その結果、チャンピオン争いから大きく後退して、ランキングでも4位へと後退しました。今大会はチャンピオン争いのプレッシャーからやや開放されたこともあり、今季2勝目を狙う意気込みです。

以下、総合3番手につけるトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)が3番手。総合5位のジョナス・フォルガー(Dynavolt Intact GP)が4番手、前戦サンマリノGPで初優勝達成のロレンソ・バルダッサーリ(Foward Team)が5番手と続きました。

今大会は、トップタイムの中上から1秒差以内に12台の接戦となり、総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)は8番手。3点差でザルコを追う、総合2位のアレックス・リンス(paginas Amarillas HP 40)はトップから1.070秒差の14番手でした。チャンピオン争いをする両選手の2日目の走りに注目されます。

ワイルドカードで出場の長島哲太(Ajo Motorsport Academy)は24番手でした。


Moto2 コメント
中上貴晶(Moto2 1番手)
「今日は、思ったよりもいいペースで走れました。明日もフリー走行の3回目のセッションをしっかり走って、予選ではポールポジションを取りたいです。このコースは走り慣れています。昨年は事前テストもやりましたが、今年はテストに参加しなかったので、久しぶりの走行となりました。しかし、最初から気持ちよく乗ることができました。そして、着実にセットアップを進めることができました。今日は、午前中に新しいリアサスペンションを試しましたが、バランスが崩れたので、午後は元に戻し、タイムを出すことができました。今回はミディアムでもハードでも、そこそこいいペースで走れています。ベストタイムはミディアムで出しましたが、アベレージもいいのでうれしいです」

サム・ロース(Moto2 2番手)
「シルバーストーンは速く走れたのですが、次のミサノは苦戦しました。そして、今大会は再び、いい走りができるようになって、うれしいです。今日は本当に気持ちよく走れました。ユーズドタイヤでいいペースを刻めました。いくつかのパートでは、まだまだ改善の余地はあるし、よくなると思います。フロントのフィーリングに課題はありますが、先週のバレンシアテストのデータを生かしていきたいです。チャンピオンシップでは大きく点差が開いたので、今大会は勝利を目指します。明日が楽しみです」

トーマス・ルティ(Moto2 3番手)
「大接戦となり、まだセッティングが完全に決まっていない状態で3番手につけることができて、よかったです。これからセットアップの進め方について、チームと話し合わなければなりませんが、いくつかの解決策を持っているので、明日の予選はいい走りができると思います。まだ決勝に向けて、安定したラップが刻めていません。それを明日のフリー走行と予選で改善したいです。今日はソフト側のタイヤを使っていないので、明日はもっとタイムが伸びると思います」

長島哲太(Moto2 24番手)
「今日はフルタンクでずっと走りました。ピットに入ると、またフルタンクという状態で、決勝を想定した一日になりました。5月のFIM CEVレプソルインターナショナル選手権は、ものすごく暑かったので、天候とコンディションの違いを今、調整しています。FIM CEVレプソルインターナショナル選手権のエンジンとは、ちょっと仕様が違うので、そのフィーリングに慣れるのに時間がかかりました。ここでの自己ベストは1分54秒7ですが、今日は1分55秒3でした。明日は新品タイヤを入れて1分54秒前半、うまくいけば1分53秒台を狙いたいです。今日はすごく楽しかったです。今日は、自分のデータとチームメートの(ヨハン)ザルコ選手のものを見比べたいです」