イタリアン・グランツーリスモ・チャンピオンシップのスーパーGTカップに参戦するビンチェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)は23日、今週末イタリア・イモラサーキットで行われる第11戦/12戦で、ふたたび根本悠生を起用すると発表した。
イタリアン・グランツーリスモ・チャンピオンシップはイタリア国内ではテレビ中継もある人気のレースで、GT3カーで争われるイタリアGT、カップカー等で争われるスーパーGTカップがある。
今季、KCMGからFIA-F4選手権に参戦している根本は、9日~11日にイタリア・バレルンガで行われた第9戦/10戦に急きょVSRからニコラス・コスタのパートナーとして参戦。初めてのGTカーレースながら、ライバルを上回る速さをみせ、初戦で勝利を飾っていた。
根本の奮闘もあり、現在コスタはランキング2番手まで浮上。チャンピオン獲得の権利を持って、残る2大会/4レースへ挑むこととなる。
当初、残る2大会では根本以外のドライバーがパートナーを務める予定だったが、第9戦/10戦での好走を受け、コスタが続投を要望。これを受けたチーム代表のビンチェンツォ・ソスピリが根本の再起用を決定した。
「今回のユウキの起用は、私の中では当然の流れ。まだ粗削りであるにせよ、彼に秘めたる才能があるのは、誰の目にも明らか」とソスピリ。
「本来であれば、イモラ戦と最終戦のムジェロ戦に関しては他のドライバーとすでに契約していたが、ニコラス・コスタの強い要望もあって、今回、ユウキをふたたび我々のドライバーとして走らせることになった」
「理解を示してくれた彼の所属するKCMG、そしてZAP SPEEDに感謝している」
「我々は来年の活動を見据えて、ユウキとともにチームとして一丸となって、ラスト2大会4レースを大切に戦っていく」
イタリアから帰国して間もない状態で、ふたたび渡欧することとなった根本は「正直、自分のまわりで何が起こっているのか理解するのに時間がかかっているほど、イタリアでのオーディション参加から今日まで、目まぐるしい日々が続いています」と心境を明かす。
「ZAP SPEEDさん、KCMGさんのご協力とご理解のもと、ふたたびVSRとともにイタリアGTに参戦できるようになったのは、まさに夢のような気分です」
「しかも、それをビンチェンツォ・ソスピリ監督から聞かされた日は、まさに僕の20歳の誕生日でした。こんな素敵なバースデープレゼントを20歳のメモリアルな誕生日に頂けるなんて、レーサー冥利に尽きますね(笑)」
「自分の夢は海外で活躍するプロドライバーであり、今回のイタリアGT参戦のチャンスを必ずものにし、来年の活動を海外へと進めていくためのステップにしようと考えています」
「皆さんの期待に応えて、ニコラス・コスタ選手のタイトル獲得への手助けができるよう、この週末も連勝を狙っていきます。応援よろしくお願いします」