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官能的な女性像描くクラーナハ初の大回顧展、長期修復経た作品など約120点

2016年09月23日 13:11  CINRA.NET

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ルカス・クラーナハ(父)『ホロフェルネスの首を持つユディト』1530年頃 ウィーン美術史美術館 ©KHM―Museumsverband.
『クラーナハ展―500年後の誘惑』が、10月15日から東京・上野の国立西洋美術館、2017年1月28日から大阪・中之島の国立国際美術館で開催される。

ルカス・クラーナハは1472年に生まれ、1553年に没したドイツの画家。官能的な女性の裸体表現で知られ、宮廷画家としてザクセン公国に仕える一方で、大規模な工房を開設し、同名の息子ルカス・クラーナハらと共に絵画の大量生産を展開した。また友人だったマルティン・ルターをはじめとする宗教改革推進者の肖像画を多く残した。

同展では、当時のドイツ社会の状況などと対照しつつ、クラーナハの作品を包括的に紹介。3年に及ぶ修復を経た『ホロフェルネスの首を持つユディト』をはじめ、世界10か国以上から集められた絵画が公開されるほか、クラーナハに影響を受けたとされるパブロ・ピカソ、森村泰昌らの作品もあわせた約120点が展示される。なお日本でクラーナハの大規模な回顧展が開催されるのは今回が初めて。