―節約のため、夫の晩酌をビールから発泡酒にしたら「ビールくらい飲ませてくれ」と言われてイライラしている――。そんな「夫への文句」が先月、発言小町に投稿され反響を呼んでいる。
トピ主の奥さんは「子どもにもお金がかかるし、もう少し節約したい」と考え、夫が晩酌に飲んでいるビールを発泡酒に切り替えた。夫の酒量は毎晩1本~2本で、発泡酒にすると月に5000円の節約になるのだという。(文:みゆくらけん)
「お酒飲まなくても何も問題ないんですから。本当にイライラします」
夫は「ビールくらい飲ませてくれ」とこれに反発。奥さんは怒り「これくらい我慢してくれてもいいですよね。家族のためなら我慢できると思いますよね」と皆の共感を求めている。
しかし、奥さんの期待虚しくこのトピックは大荒れ。回答のほとんどが「ビールくらい飲ませてやれよ」「最低限の嗜好品は必要」という夫擁護派の声で埋まっている。
トピックの内容を見る限り、どうやら奥さんは飲まない人(晩酌をしない人)のようで、ビールから発泡酒に替えるというのも、実は妥協案だということがうかがえる。
「本当は晩酌だって節約のためやめてほしいんです。別にお酒飲まなくても何も問題ないんですから。本当にイライラします。皆さん、どうやったらこの夫にもう少し家族のことを考えて我慢することを覚えさせられるでしょうか。友達の旦那さんは皆発泡酒で十分なのに」
奥さんからしたら「ビールなんか飲まなくても別に死なないでしょ」というかんじなのだろう。ここが飲む人からしたら特にイラっとくるポイントのようで、回答者からも
「お酒飲まない人って平気でこういうこと言うよね」
「じゃ、奥さんも別に化粧品なくてもいいよね。化粧しなくても何も問題ないんですから」
という声が目立つ。飲む人と飲まない人の温度の違いはある程度仕方ないが、やはり自分の夫の嗜好品への理解は必要だろう。
「友達の旦那さんは皆発泡酒で十分なのに」という一文に対しても、「発泡酒の味が苦手な人もいる」という意見が多かった。つまり、「節約」という大義名分を使っての「決めつけ感」が反感を買ってしまうのだろう。
「卒酒」を勧める人も。卒乳みたいに言うな!
妻として「夫の操縦がヘタ」という回答者の声も多い。
「働き手への燃料補給だと思って飲ませてあげたら?たかがビールで機嫌良く働いてくれるなら安いものです」
「上手くないなと思います。月に5千円の投資で月数十万円稼いできてくれると考えられないかな。我が家は節約家計で日々切り詰めていますが、夫のお小遣いと晩酌代だけは死守しています。それが夫の働く原動力になるからです」
ビール1、2本が夫のココロの栄養ドリンクとなって明日の仕事への活力につながるのなら、長い目で見て安いのではないだろうか。もちろん、どういった家計状況なのか定かでないからこれが言えるわけで、仮にビール代すらケチらなければいけないほどの切迫状態で奥さんも一切の嗜好品を我慢している、というような状況の場合は当てはまらないが。
また、少数意見であるがトピ主に共感・応援するような声もあった。
「お祝いとか、特別な日はビールで平日は安いので十分! 毎日の事なのに、お金の節約意識のない旦那には腹が立ちます」
「卒酒させたらいかがですか?タイミングは今ですよ」
卒酒て。「タイミングは今」ってそんな、卒乳みたいに言う?? お酒はガソリンだと(良い意味で)考えている筆者からすれば怖ろしい考えだ。ともあれ、互いに協力し合うのが夫婦というもの。だからこそ、価値観・趣味・嗜好品の一致や理解は夫婦にとって大事な部分なのだろう。この奥さんも「晩酌楽しい」派だったら、イライラすることはなかったのに、と思う。