バレンティーノ・ロッシは、後半戦に入ってからランキングトップのマルク・マルケスよりも上位でレースを終えているにもかかわらず、トップとの差は「とてつもなく大きい」と語っている。
ロッシとマルケスのポイント差は、8月に行われたオーストリアGP前には59ポイント。ロッシはここから4レース続けてマルケスより上の順位でフィニッシュし、チェコGPから3戦連続で表彰台に登っている。
しかし、マルケスもポイントを大幅に落とすことなく、安定したパフォーマンスを見せ、今シーズン残り5戦となった今もポイントランキングトップを維持。ランキング2位のロッシに43ポイントの差をきずいている。
ロッシは、「マルケスは遠い先にいる」と言及するも、ここ最近の成績には満足をしているようだ。
「43ポイント差と残り5戦を考えると、まだまだ差は大きい。とてつもないギャップだね。いつも言うようにマルケスはとても優れたレーサーであり、彼に勝つということは、素晴らしいレースができたという証明でもあるんだ」とロッシ。
「シーズン後半の自分の出来には満足している。残念ながら勝ててはいないけれど、オーストリアGPの時には4位だったにもかかわらず、3回連続の表彰台獲得で現在は2位の位置付けている。多くのポイントを得て、トップに近付くことができた。最後までこの調子を維持していきたい」
■ロッシが見たホンダの進捗状況
サンマリノGPではペドロサに優勝を阻まれたロッシだが、ホンダが見せる進歩については以下のように語っている。
「ヤマハが得意とするコーナーでの加速にホンダは懸命に力を入れているね。彼らのバイクは旋回性が良く、コーナー時のブレーキングでは優れたものがある。でも加速に関してはヤマハのほうが少しばかり分がある」
「ホンダはここまで良くやっていると思う。ミサノではバイクが速く、よりスムーズに加速を見せていたからね」