アメリカのアップル社が、マクラーレン・テクノロジー・グループの買収あるいは出資のため交渉を行っているとフィナンシャル・タイムズが伝えた。マクラーレンはこれを否定している。
フィナンシャル・タイムズによると、事情を知る3人の人物が、アップルはマクラーレンの買収あるいは戦略的投資を検討しており、数カ月前に交渉がスタートしたと述べたという。グループを買収する場合、10~15億ポンド(約1300億~2000億円)の取引になると推測されている。
アップルは2年以上にわたり自動運転・電気自動車の計画を進めているものの最近このプロジェクトが難航しているといわれている。マクラーレンと提携することを検討しているのが事実であれば、アップルは自社で自動車を製造するより、搭載システムの開発に集中することを考えているのかもしれない。
マクラーレン・テクノロジー・グループはF1チーム、スポーツカーを製造するマクラーレン・オートモーティブ、エレクトロニクス分野のマクラーレン・アプライド・テクノロジーズから成る。マクラーレン・アプライド・テクノロジーズはアップルが望むシステム開発の助けになるものと考えられる。
この報道に関してアップルはノーコメントを貫いている。一方、マクラーレンは交渉を否定した。
「マクラーレンはアップルと投資の可能性に関して協議中ではないと申し上げることができます」とマクラーレンのスポークスパーソンは語った。
「ご承知のとおり、私たちのブランドの性質からして、私たちは常に幅広い分野の相手と内密に話し合いを行っています。ですが、それに関して外部に明かすことはありません」