マノーのレーシングディレクターであるデイブ・ライアンは、エステバン・オコンが移籍してきてからチームが彼に対して十分な仕事ができていないと感じている。
メルセデスの育成ドライバーであったオコンは夏休み期間中にリオ・ハリアントとの交代でマノーのシートを獲得した。しかし、彼のデビューレースとなったスパではブレーキダクトの故障により、妥協を強いられる結果となった。
続くモンツァのFP1では電気系の故障に泣き、予選前には再度、同じ問題に見舞われ、ライアンはこれを「受け入れられるものではない」と語った。
先週末のシンガポールでは、セーフティカー先導中にザウバーのフェリペ・ナッセをオーバーテイクしたとして5秒停止ペナルティを受けていたが、ピット作業のミスにも耐える必要があった。
オコンは最初のピットストップで約75秒もの間停止し、続くピットストップでは15秒停止した。
「手順が間違っていた。しかしどの手順が間違いだったのかはまだ確かではない。そのためビデオを見て検証する必要がある。原因がつかめれば対処が可能だからね」とライアン。
「ホイールの装着の際に問題が起きた。そのときはホイールナットに原因があったため、別のタイヤセットを装着したんだ」
「ひとつの問題が新たな問題につながってしまう悪い例だ。歯車が狂い始めるとそれを止めるのは困難なんだ」
ライアンはこの問題が再発しないようにすることは、チーム全員、主にリーダーである彼自身にかかっていると感じている。
「エステバンは当然、よい結果をもたらすさ」
「モンツァではよいレースができなかったし、シンガポールではピットストップでのトラブルにより彼をガッカリさせてしまった。ラストスティントでの彼のペースが非常によかっただけに、ただただ残念だよ」
「我々が、もとい私自身が全ての手順や物事の進め方を確実に行わせるという、自分自身の職務を全うできていないことは極めて明白だ。だから、そこに関してチーム全員が責任を認識し、仕事を進めていく必要がある」
「これは努力不足によるものではない。チームのメンバーは多くの練習を重ねており、さまざまな問題に取り組んでいる。しかし、望むレベルに達していないのだ」
「全員が責任を負わなくてはならない。ただ座って指示をするだけではダメだ」
「我々はチームであり、共に働いている。これはライバルたちもしていることであって、何か違うことをしているわけではない。彼らと同じことをしなくてはいけない」