事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けたスパイが独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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ルノー:来季ドライバー選定の遅れにある噂
ペレスの次はあの人にアタック中?
■ルノー
来季に向けてのドライバー市場は、ルノーが誰と契約するかを決めるまで、他のドライバーも動きが取れない膠着状態が続いている。
セルジオ・ペレスと彼の支援者が、2018年のフェラーリ移籍を目論み、フォース・インディア残留を決めたことは、先週もお伝えしたとおりだ。そして、ペレスに脈なしと見たルノーは、今度はカルロス・サインツに狙いを定めたようだ。
サインツは、トロロッソと来年末までの契約を結んでいる。だが、パドックの事情通によると、それには「ワークスチーム」からオファーがあった場合には、契約を解除できるとの条項があるらしい。こうした事情があるため、彼の移籍については、いまのところルノーとトロロッソのチーム間での協議の段階だという。
ともあれ、その結論が出るまでは、ケビン・マグヌッセン、ジョリオン・パーマー、エステバン・オコンは、ルノーとの契約延長の確約もなければリリースもされない、どっちつかずの状態に置かれることになる。オコンとマグヌッセンには、マノーからオファーが来ているらしいのだが、設定された回答期限は9月末日だとか。つまり、それまでにルノーが態度を決めなければ、彼らは来年パスカル・ウェーレインとコンビを組むチャンスも逃してしまうかもしれないのだ……。
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