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グティエレス「陰で笑いものにするな!」 メルセデスの「邪魔」発言に怒り

2016年09月21日 08:31  AUTOSPORT web

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2016年シンガポールGP エステバン・グティエレス(ハース)
ハースのエステバン・グティエレスは、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフが自分を「公の場で笑いものにする」のはフェアでないと怒りを示した。ウォルフはシンガポールGP決勝でトップを走るニコ・ロズベルグがグティエレスを周回遅れにする際に邪魔されたと発言した。

 シンガポールGP後、ウォルフは、レース終盤、トップを走るロズベルグとぐんぐん追いついてくるダニエル・リカルドの戦いをグティエレスが「妨害した」と述べた。

「グティエレスとフェリペ(・マッサ)がポジションを争っており、そこに少し引っ掛かってしまった」とウォルフ。ロズベルグは最終的にわずか0.488秒差で勝利を獲得することができた。

「グティエレスに関しては、少なくとも相手が誰であろうと同じことをする。彼は誰も前に出そうとしない」

「ふたりが優勝を賭けてコンマ1秒の争いをしているのに、ひとりのドライバーがのんびり周回してそれを妨害する。それをするのがいつも同じドライバーなのだ」

 ウォルフの発言を聞いたグティエレスは、「そんなことを言われたと聞いて、すごく残念な気持ちだ」と語った。

「僕を公の場で笑いものにするなんて、フェアな行動じゃない」

「彼(ウォルフ)は僕のところに来て、直接話をすればよかったんだ。僕のいないところで他の皆に対してコメントするんじゃなくて」

「何か言いたいことがあるなら、話をしに来ればいい。僕はオープンな人間だし、彼はそれを知っている。すごく率直な人間だということをね」


 今年、グティエレスはブルーフラッグへの反応が悪いとたびたび批判を受けている。ハンガリーGPではルイス・ハミルトンが怒りを示し、グティエレスは5秒のタイムペナルティを受けた。ドイツではダニエル・リカルドが批判的な発言を行っている。
 ベルギーのFP3では、グティエレスがパスカル・ウェーレインをブロックしたとして5グリッド降格ペナルティを受けたが、これはグティエレスに状況を知らせなかったチームのミスであると代表は明言している。

「チーム代表やチームマネージャーなら誰であっても、ドライバーがブルーフラッグで大量に時間をロスすることを喜ばないはずだ」とグティエレスは言う。

「間違ったことをしたら、ペナルティを受ける。単純な話だ。ブダペストでの行動はよくなかった。そのためにペナルティを科された。ルイスが文句を言ったからそうなったわけだけど」

「でもシンガポールではペナルティを受けなかった。僕は自分のレースをしていた。僕だって戦っていたんだ。これからも自分のやり方でいく」

「(ウォルフに)そんなことを言われるなんてがっかりだ。みんな、僕を物笑いの種にすればいい。言いたいことを言えばいい。だけどルールがある」

「僕はこれからも前に進み、改善することを目指していく。僕はこのところ一貫したリザルトを記録している。トップ10に入って入賞するまであと一歩のところまできているんだ」

「何も僕の邪魔はできない。プッシュし続ければ、いつかポイントをつかめる。そう信じている」

 ウォルフの発言を受け、ハースのチーム代表ギュンター・シュタイナーも、グティエレスが「たたかれ役」にされるのは理にかなっていないとして、強い反発を示している。