MotoGP第14戦アラゴンGPに2006年のMotoGPチャンピオン、ニッキー・ヘイデンがジャック・ミラーの代役としてマークVDSからスポット参戦する。
ミラーはオーストリアGPのウォームアップ走行中に転倒し、右手首と第6胸椎を骨折。チェコGPへの出場を見送った。イギリスGPには出場したものの、怪我の痛みに苦しめられ16位フィニッシュ。レース後、右手に2箇所の骨折が見つかり、サンマリノGPは欠場することとなり、アラゴンGPも欠場することとなった。
代役を務めるヘイデンは今季、ホンダからスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦。現在、ランキング5番手につけている。
「まずは何よりも。ジャック(・ミラー)のいち早い回復を願っている」とヘイデン。
「彼が実力あるライダーであることは間違いない。体調が整えば高いポテンシャルを発揮することは誰でも分かっているはずだ。だから、今はしっかりと休養を取ってもらいたい」
「個人的には、MotoGPに代役として出場したことはないから、少し驚いているよ。長年ホンダと素晴らしい関係を築いているからこそ、こういったチャンスに恵まれたわけだし、SBKのチームも後押ししてくれた。ホンダを助けてこいってね」
「今回はとにかくレースを楽しむつもりだ。もちろん、MotoGPではハイレベルな争いが展開されていることは百も承知だけれど、今も現役で戦っているし、MotoGPは毎戦テレビでチェックしているから、すぐに馴染めるだろう」
「僕が参戦していた時とは、タイヤメーカーも違うし、電子デバイスも増えている。それでも、ふたたびMotoGPに参戦することができるだけで嬉しんだ」
マークVDS代表のマイケル・バルテルミーは、ミラーの欠場について次のように語っている。
「ジャックをアラゴンGPに出場させたかったが、右手の骨折を考慮して考え直したんだ。アラゴンの後には3連戦があることも考えれば、欠場は妥当な判断だ。ジャックの地元オーストラリアでの1戦も控えているしね」
代役で参戦するヘイデンについては「元世界チャンピオンのニッキーを招集することで、マシンや電子デバイスへの理解を深めることができるはずだ。ニッキーが全力で仕事をしてくれると確信しているよ」とコメント。
アラゴンGPを欠場するミラーは、今後の日本、オーストラリア、マレーシアの3連戦に備えることとなる。