Team KAGAYAMAから全日本ロードレース選手権のJ-GP2クラスに参戦する浦本修充が、MotoGP第15戦日本GPのMoto2クラスにワイルドカード参戦することになった。
浦本は、今シーズンJ-GP2クラスで5戦中4勝を挙げ、現在ランキングトップ。ワイルドカード参戦の権利を得た。
しかし、Moto2クラスはホンダCBR600RRのエンジンのみを使用したワンメイククラスのため、スズキ駆る浦本の参戦は困難な状況にあった。そんな現状を変えるべく、全日本ロードレースのJ-GP2クラスに参戦する多くのチームや関係者が協力し、今回、浦本の日本GPへのワイルドカード参戦が実現した。
参戦が決まった浦本は次のようにコメントしている。
「まずは、このような機会を与えてくださった加賀山監督を始め、全日本J-GP2チームの皆様や関係者の皆様に心から感謝しています。自分にとって初めてのワイルドカード参戦となりますが、現在の自分の実力が、どこまで世界に通用するか、すごく楽しみです。たくさんの方々への感謝の気持ちを胸に、全身全霊をかけて戦います」
参戦するチーム名は、そんな多くの人々の思いが詰まった『JAPAN-GP2』としてエントリーすることに。フレームはカレックスを使用し、ゼッケンは63番。全日本ロードレースのJ-GP2クラスが世界でどの位置にいるのかを計るため各チームが一丸となり、その代表としてMoto2クラスに挑む。
チーム監督を務める加賀山就臣は「多くのチーム関係者の皆様のご協力により、日本GPにワイルドカード参戦できることを、とても感謝しています。日頃、全日本ではライバル関係にあるチームが、今回はひとつになりました。僣越ながら、全日本J-GP2代表と考え、胸を張って全力で挑戦していきます」と意気込みを語っている。
「今回の参戦スタイルが、これから日本のレース界を担うであろう若手ライダーの目標や夢になるように、来年、再来年とバトンをつないでいければと思っています。ぜひ応援をよろしくお願いいたします」
Team KAGAYAMAとしてだけでなく、全日本のJ-GP2クラス一丸となって挑む今回のワイルドカード参戦。果たして、全日本のライダーが世界のライダーとどのようなバトルを見せてくれるのか。浦本の活躍に期待したい。