カリフォルニア州ソノマ・レースウェイで開催されているインディカー・シリーズ最終戦。17日に行われた予選は、チャンピオンを争うサイモン・ぺジナウ(チーム・ペンスキー)がポールポジションを獲得。ライバルのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は4番手となった。佐藤琢磨(AJフォイト)は、Q1で敗退し15番グリッドから今季最後のインディカー・レースに挑む。
サイモン・ペジナウとウィル・パワーのチーム・ペンスキー同士の一騎打ちとなったチャンピオン争い。ペジナウが43ポイントと大きくリードしているが、最終戦はダブルポイント制で争われるためパワーの逆転も十分に可能だ。
前日行われたプラクティス走行では、チームメイトのエリオ・カストロネベスがトップ。2番手にパワー、3番手にぺジナウと続き両者共に順調な仕上がりを見せた。
ふたつのグループに分かれて行われるQ1。ぺジナウとパワーは同じグループ1で走行となり、ぺジナウがトップタイムをマーク。パワーは5番手で通過する。佐藤琢磨は8番手となりQ1で敗退となる。
グループ2は、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がトップ。朝のフリー走行でトップだったマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)は7番手でQ1敗退となった。
12台で争われるQ2。ここでもぺジナウが速さを見せる。1分16秒2687を記録しトップ通過。グラハム・レイホール(RLLR)が2番手、3番手にカストロネベスが続き、パワーは4番手でファイアストン・ファストシックスに進出する。
ポールポジションを決定するファイアストン・ファストシックス。まずはカストロネベスがトップに立つ。パワーはひとりブラックタイヤでアタックを行い3番手のタイムを出す。しかし、ペジナウがラストアタックで1分16秒2565をマークし、カストロネベスを0.1569秒差で交わしポールポジションを獲得した。
2番手はカストロネベス、3番手にファン・パブロ・モントーヤ、4番手にパワーとチーム・ペンスキーが上位を独占。ぺジナウはボーナスポイントの1ポイントを加え、パワーにさらにプレッシャーをかけることに成功した。
「いちばん大きいことは、予選を通じてクルマがとても良かったことだよ。チームを誇りに思うい、7回もポールを獲得できるなんて夢のようなシーズンだね。僕たちができるってわかっていたけど信じられないさ。自分の好きなタイプのサーキットではなかったけど、もうそれには当てはまらないね」とぺジナウ。
初のチャンピオン獲得に向けて最高の予選となったぺジナウ。決勝レースで5位以上でフィニッシュすれば、パワーの結果にかかわらずチャンピオンに輝くことになる。