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ロンドン市内にある駅構内の広告が全て“猫”に 里親探しにも一役

2016年09月17日 12:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

駅構内広告が全て猫に(出典:http://metro.co.uk)
ロンドンの地下鉄駅構内には、無数の広告ポスターが掲示されている。長いエスカレーターを上り下りする際にも、そのポスターを暇つぶしに見る人も多い。ロンドン市内ならではのミュージカルや有名デパートの広告以外にも、銀行や新しい美容サプリメントの広告などその数は豊富だ。そんな多種多様の広告に代わって、このほど猫好きにとってはたまらないといえる猫だらけのポスターを掲示している駅が誕生し、ロンドン市民の話題となっている。

イギリスのロンドン南部にある、地下鉄クラッパム・コモン(Clapham Common)駅構内の60社以上にもおよぶ広告が、全て猫のポスターに変えられた。

「広告を乗っ取るサービスを行う市民(The Citizens Advertising Takeover Service/CATS)」という団体が今年2月からクラウドファンディングサイト「kickstarter」で資金調達を開始。683人から23,131ポンド(約310万円)を集め、猫の広告スペースを購入することに成功した。

このプロジェクト団体が立ち上がった理由は、主に「猫は素晴らしいから」「商品広告はいつも買わせようとしていてうんざりするから」というものだが、猫の広告はロンドン市内のバタシー地区にある保護施設にいる猫たちの里親探しにも一役買っているという。

さらにCATS団体は、「行く余裕のないホリデーや必要のない車の広告、また美に関する押し売り的な広告を目にすることなく、公共スペースが心地よく感じる世界に満ちていることは、素敵なことだと思いませんか?」と市民に訴えかけている。

このニュースが英紙『Metro』に掲載されると、称賛の声が相次いだ。押しつけがましい広告にうんざりしている人たちにとって、猫で溢れる駅を歩くことは猫好きはもとより、多くの人にとって新鮮に違いない。忙しい通勤客で溢れるロンドナーたちへのこういう癒し方もまた一つのアイデアといえるだろう。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)